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Happy Birthday 4

うぅ、うぅぅぅ...と悩む。鼓は志帆この間言われたことを思い出していた。 『でも鼓くん。遼介は呼んでもらえたら嬉しいと思うよ、単純に。「先輩」付けててもいいからさ、「遼介先輩」とか』 (先輩は、俺に名前を呼ばれて嬉しい?本当に?ただの名前なのに?うーん...っ) 懊悩(おうのう)すること数分。 「...普通に名前でいいんですよね?」 どうやら鼓は観念したようである。遼介は嬉しいそうに鼓を持ち上げ対面にして座らせた。 「うん。呼んでくれる気になった?」 「特別ですよ」 すぅ...と息を吸いゆっくり吐き出す。鼓の顔は赤らんでいる。 「....け..、い」 「.........聞こえない」 「りょ.....け、...ぱい」 「だめ、もう1回」 「っ、遼介、先輩!」 2回も言い直させられやけくそで大きく名前を呼んだというのに。遼介は感嘆の声を漏らしていた。 「うん。ありがとう、つーくん」 「えっと、どういたしまして...?」 「嬉しいよ、とっても。最高のプレゼントだ。もう思い残すことはない」 髪を優しく撫でられ、頬にそっと口付けをされ、鼓は心地良さに身を任せる。 (名前呼ぶだけでこんなに喜んで貰えるなら...次から時々呼んであげようかな) あまりの嬉しがり方に鼓は苦笑しつつもそう思ったのだった。 **** 遼介の誕生日編はこれで終わりです 短めでごめんなさい!どうしても名前を呼ぶシーンを含めたかったんです 遼介、Happy Birthday!

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