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腐男子K.Hの話

急に古木の話が書きたくなりました…変なところで挟んですみません、良かったら読んであげて下さい side慶 古木 慶。そこそこの顔にくせっ毛のない髪が特徴の夢ノ内高校2年生。涼川 鼓の友人。 そして。 「やっば、萌える...」 腐男子だ。 「古木、鼻血出てるよ。さっさとその鼻ごともぎ取ってきて」 「涼川は最近俺に対しての扱い酷くないか?」 「え……扱いが酷くなる理由も分からないの?そんなんだから遼介先輩に虐められるんでしょ?」 「っ、っ、っっ、」 反論できなくて顔面を机に勢いよく突っ込ませた。でも遼介先輩呼び萌えぇ... 俺の友人、涼川 鼓はこの学校一モテる生徒会長氷川 遼介の恋人だ。恋人になったのはついこの間のこと。 涼川は誰もが振り向く容姿。艶やかな濡鴉色の髪に、青い瞳(ハーフらしい)、眼鏡をかけていてその掛けている姿ですらエロい。 だが一つ言うなれば。 涼川は腹黒だ。 真っ黒だ。それに気づいたのは、ほん...…っとに最近。 クラス替え前、俺は涼川に勉強を教えて貰っていた。俺は超が付くほどバカで、正直2年に上がれたのは奇跡だと思っている。 でもこの学校の決まりでは「単位を落としても金さえ払っておけば上がれる」っていう糞みたいな制度があって。俺が頑張る理由は特になかった。 なかったけど、そんな奴らと一緒にされるのが嫌で必死に頑張ったんだ。 でもやっぱり2年の授業は難しくて。 そんな時、救世主が現れた。涼川は容姿端麗な上に天才ときた。これは教えてもらうにはもってこいだ、と。 結果。最初の頃優しかった涼川は、今やスパルタ鬼教師になってしまったのだ。 最初↓ 「あ、ここは違うよ。ここは、こうして...で、こう。それから..」 後↓ 「そこ、間違えるの何回目?教えたよね?あ、忘れた?そんなわけないよね?俺が頭に叩き込んだんだから覚えてないわけが無いよね。古木」 怖い。くそ怖い。それを横で見てニコニコしてる氷川先輩も怖い。 でもそんな状況で涼川が「先輩...見るのやめてください」って照れてるのもヨシ。先輩も「だってつーくん可愛いから」ってノロケるのもヨシ。そうして涼川が頬を赤らめて「もう...」って言ってるのもまたヨシ。 すべてヨシ。 よって。 「やっば、萌える...」 「古木、鼻血出てるよ。さっさとその鼻ごともぎ取ってきて」 冒頭部分に戻るのだ...。 でも、俺はこうして涼川の腹黒さが聞けて良かったと思ってる。 違うぞ、ドMではない。 涼川がお腹の中のこと、つまり本音を口に出せるようななったってことはさ、先輩のおかげな訳だろ? 先輩が絆て、絆て、それで気持ちが出せるようになった訳じゃん。それっていい事だろ。なんでも溜め込んでしまうより全然いいよ。 俺は、普通に涼川の本音聴けて嬉しいと思ってる。お前の友人として、これからも本音で向き合っていきたいから。 「そこ、解き終わったら最初から全部やり直して。うんそうだよ、1問目からこの20問目まで」 でももうちょっと優しくして欲しいな!!!!! (´;ω;`)

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