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夢ノ内高校体育祭 開催 31
1位はいくらか確保出来たものの、殆どは2位、3位に落ち着いている。前半殆どはスポーツ学科によって占められ、点差は極僅かに遼介達が負けてしまっていた。
とうとう遼介の順番が来た。
すると、いかにも「スポーツしてます」といった風体の男が寄ってきて遼介と肩を組んだ(一方的)。
ガチムチ「よぉ遼介!今日という今日は絶対に負ける訳にはいかねぇからな!それにお前は―、グハァッ」
そうした途端、男はオネエに吹き飛ばされその場を奪われた。
乙女「何言ってんのよォ!アンタが勝ったらアンタと遼介様がハグしなきゃイケなるなるでしょォ!この座はアタシのものよォ!」
ガチムチ「な、俺は別にハグとかそういうのじゃなくてただ単に勝負がしたいだけだ!それに俺はこいつじゃなくて...」
乙女「そう言って〜ホントは大好きだったりしてぇ!」
ガチムチ「違ぇよこのくそおネエが!」
乙女「だれがオネエよ!乙女 とお呼び!」
既に走る前からげんなりしている遼介。腕に絡みつく屈強な肉体のオネエに愛想笑いを返した。
「涼川〜?涼川〜、どうどう、先輩もしたくてしてる訳じゃないだろうから。な?」
「......」
遼介はその足の速さからアンカーに選ばれ、なんの縁だか「スポーツしてます」系な男も屈強な肉体のオネエもアンカーであった。
「アタシ絶対遼介のハグを貰うわ!」
「俺こそぜってぇお前らには負けねえ!特にオネエ!」
「そんなにハグが欲しいなんて.........」
「違ぇっつてんだろ!」
(なんで俺を挟んで喧嘩するんだこの2人)
ため息をつくと、急に男が遼介を睨めつけ叫んだ。
「遼介!お前に宣戦布告する!」
「はぁ、なに?」
「俺が勝ったら
すすすすすす、すす、涼川くんを!抱きしめ「却下するに決まってるだろ馬鹿」...最後まで言わせろやァァァ!」
「吃り鬱陶しくて」
男が頭を掻きむしりながら叫ぶ。どうやら目的は鼓とのハグらしい。対してかなり辛辣な対応の遼介だ。
「お前......とにかく、俺が勝ったら涼川くんを抱きしめさせてもらうからな!」
「.........匂い嗅ぐ気だろ?」
男は再び吃り何故わかった?!と顔を赤らめた。
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