217 / 435

ご褒美欲しさで頑張ったから 4

そこで鼓は、ハッと気づき下半身に近づく遼介を押しのけた。 「せん、先輩!俺お風呂入りたいです!」 「入ってたら襲うけど?」 「?!いや、あの!汚いので、洗いたいですっ」 「汗で汚いってこと?」 首が取れるほど強く頭を振る。遼介も分かったのか潔く離れ微笑んだ。 「むしろご褒美」 「ひぁっ」 ぺろりと遼介が舐めたのは鼓の脇下だった。 一番汗のでやすいそこに舌を這わされ、驚きと同時にそれが性感帯なのだと知る。 全く、分かってなどいなかった。 「いや、いっ、汚いぃ…っ」 「ちょっと塩味」 「っ、やめ、」 「ずっと嗅いでたいけど下も舐めたい……脱脂綿に染み込ませたらどうにかなるかなでも消えそうだしいまこの瞬間だけでも匂いをインプットしておいて後で似たような香りを配合すれば…」 「……」 鼓の熱が一瞬冷め る事はなく、反対に嫌がりながらも仕方ないなぁと言う顔をした。バカップル。 そのまま舌を脇腹まで滑らせキスマークをつけて行く。鼓はそれにも感じるらしく時折ピクリと身体を跳ね上がらせていた。 「可愛い…」 そうして、舌が柔らかな毛へと到着する。そこにも軽くキスをし、遼介は漸く顔を上げた。 「いくよ…?」 「ま、心の準び、が、」 鼓の了承も得ぬまま遼介は鼓の緩く立ち上がったモノの先端に口付けた。 瞬間、溢れ出る蜜に鼓は顔を背け、見ないで、と小さく呟いた。 「あっ、あんっ…まっ、てぇ、ぁっ」 「だーめ」 片手で双球を転がし、もう片方の手はモノを優しく抜く。 もちろん、口はモノを食んでいた。 「ひ、ゃ、はっ、ぁ!や、やだやだやだっ」 口腔に広がる蜜を、甘いと言い飲み下す。鼓はそれを恥ずかしいと思うものの、強い快楽によって何も考えられなくなっていた。 「ぁ、あっ」 ジュルジュルと吸われ、裏筋を舌先で擽られ、先端を甘噛みされ…。 あっという間に快楽の波へ落ちていく。 「っ、っっっ、はっ、ぁ…」 声にならない嬌声を零し、足に力を入れ耐える。 (も、むり、い、イッちゃっ…) 目に浮かぶ涙が次々と下に落ちシーツを濡らしていく。だが、遼介は止めることなく蜜事を続行する。 「や、やぁっ、も、ぁっ…んっ」 「イク?」 「いっ、ん、っ」 「イッていいから」 「ぁ、…っぁあぁあああ」

ともだちにシェアしよう!