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ご褒美欲しさで頑張ったから 5

「っやぁぁっ!」 イッたばかりは辛いのに、遼介は知らぬ存ぜぬ、と言わんばかりに鼓のソレを啜った。 残りの精液を越し取るように。 いきなり来た快感にワケもわからずただ、叫ぶ。腰が震え、涎が垂れた。 「ぁ、ぁあっ、ま……っ、ひっぁ、」 「ひもひい?(気持ちい?)」 「ち、がぁっ……き、キツイっ、やめっ」 「もうひっはいひってひいよ(もう一回イっていいよ)」 ブンブンと頭を振っては嫌がるが、快楽には勝てない。 「―――――!!!」 強ばっていた両手足がダランと投げ出され、はぁ、はぁ、と鼓の荒い息が部屋に響く。 鼓の目は焦点が合っておらず、天井というより、虚空を見つめてた。 イッたのだ。 暫くして遼介は顔を上げ、唇に付着した蜜を親指で拭き取った。 ―ゴクリ 何かを飲み込むような音が聞こえ、呆然としていた鼓が、覚醒する。身体を起こすと、口をパカリと開けた遼介がいた。 「の、んだ……」 「飲むに決まってるでしょ」 「きたない…、美味しくない」 涙ぐみ、遼介の口元を必死に拭うが、遼介に手を捕まれ目元にキスをされてしまった。 涙が吸い取られる。 「汚くないし、美味でした。ご馳走さま」 「………………お粗末様、でした」 そんな会話をした後。 鼓は今していた蜜事をありありと思い出して茹でダコになった。 (やっちゃった。俺、超乱れてた……何あの恥ずかしい声男が出す声じゃない恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!!!) 恥ずかしさで震える唇。そこにすかさず遼介は舌を差し入れた。 「んんっ…」 舌の裏をなぞると、どちらの物とも言えぬ吐息が2人の間に零れ落ちる。 口を離すと銀の糸が引き更に鼓の羞恥心が煽られた。 「お風呂、行こうか」 運び込まれた風呂では特に何もされることなく。鼓も身を任せ微睡んでいた。 「させてくれてありがとうね。すっっっ………ごく満足した。つーくん蕩けてて可愛かったよ」 湯船に、遼介に抱き抱えられる形で浸かる。 (なんかお尻のところに当たってる気がするけどきっとこれは気の所為、気の所為だ) 「もう、したくないです…」 「何言ってるの。これからはもっと激しいことするんだからこれくらい慣れてもらわないと。あ、でも初々しいつーくんが好きだから慣れなくてもいいよ。毎回毎回俺が1から教え込んであげる」 あぁもう、好きにしてください。と鼓は意識を手放したのであった。 [体育祭編]終了

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