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Happybirthday!!! 3

積まれた箱を見つめる。だって、。気になるのは仕方がない、よね。 すると、遼介が申し訳なさそうな声でごめんと謝ってきた。 「本当は一つ一つ紹介してあげたいんだけど…まず、これ受け取ってくれると嬉しい」 遼介が持ち出したのはA4サイズの白い封筒だった。 無地のそれに首を傾けつつ受け取る。とても軽い。目の前の恋人に窺うもニコニコしているだけで応答はなかった。 糊付けされた所を綺麗に剥がす。 出てきたのは。 「ッ、婚姻届………、」 遼介の顔とその紙を何度も往復してたら、文字がゲシュタルト崩壊を起こして読めなくなってしまった。 あ、これ、涙で目が霞んで、る? 「俺、自分で言うのもあれだけど、知り合いにちょ〜っと偉い人がいるんだよね。いつか、憲法改正?するからそれまで待ってて」 「あ、ありが、と……ざ、ます」 「カタコト可愛いね」 喜んでもらえて嬉しいよ、と遼介は言って、テーブルの向こうから俺の頭を撫でてきた。 「俺からのプレゼント、受け取ってくれる?」 頭が取れそうになるほど強く頷く。嬉しくないはずがないし、受け取らないはずがない。 「遼介、だいすきっ」 「俺もだよ」 バカップルっぽいこの会話も、大好きだ。 かくして、山積みのプレゼントを開けることになったのですが。 「なんでこんなに、ブランド物とぬいぐるみが多いんですか?」 「ブランド物は詩帆からだよ。あそこは芸能人一家だから。ぬいぐるみ系統は俺と古木君かな」 「……なんでですか」 「抱っこした姿が超絶可愛いから」 何となく分かってたけど!!そんな思惑に乗るわけないだろう!!子供じゃないんだから!!!と怒って、俺は大きな羊のぬいぐるみを抱きしめた。 ……あれ?? 「あ、隆盛からはウィルスソフトだって」 「なんでですか?!」 「嫌な奴にいつでもハッキング攻撃出来るように、だって」 俺は、渡されたUSBを、 そっとポケットに忍ばせた。 1番大きな箱の中は、かなり大きなウサギのぬいぐるみだった。 だから、なんでぬいぐるみばっかり!!そう遼介を批難したところ……。日本人形かフランス人形の2択を出されたので、大人しく大量のぬいぐるみに埋もれることにした。 安全第一。人間の形してるものは怖いし。 ワイワイしてる内にインターフォンが鳴って、野沢先輩と柴先輩、古木が部屋に来てくれた。 プレゼントを今開けていたところだと説明するとどうだったと執拗に聞かれ困った。 遼介は俺が取られたとか言って拗ねるし、もう何が何だか。 でも、それでも、なんだか幸せな1日だった。 [鼓誕生日編] fin

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