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幸せの絶頂期 2

古木と隆盛は購買へ行っており、現ツッコミ役は詩帆のみとなる。 本来は鼓もツッコミ役だが、今はおふざけ要員として遼介と共に詩帆をからかっていた。 「甘ったるい!こんな甘々なの見てられない!」 「じゃあ目瞑ってれば?」 「そうする!!!」 馬鹿みたいに目を腕で覆い隠しこれで安心とばかりに微笑む詩帆。 それを見たふたりはしたやったりと顔を見合わせ再びふざけ出す。 「つーくん、俺の事好き?」 「大好きです」 「俺の方が好き」 「俺の方が好きです 「じゃあ俺は愛してる」 「俺だって愛してま「もうやめて、本当にやめて」……ですって遼介」 「仕方がないから辞めてあげようね、鼓」 その名前で呼び合うのも毒ぅ!と叫び机に頭を叩きつけるという奇行を繰り返し、その後詩帆は死んだように動かなくなった。 (あれ、死んだのかな) そう鼓が思ってしまうほど、詩帆は屍だった。 ペチペチ、ペチペチ、ペチペチ………。 生存確認のため、頬を叩く。 「野沢せんぱーい」 ペチペチ、ペチペチ、ペチペチ………。 その光景を遼介が録画しているとは鼓は露知らず。 帰ってきた隆盛は何も言わず詩帆を椅子から引き摺り下ろし自分の座る分を確保した。 古木は膝に乗る鼓の姿を見てニッコリ笑って何も言わず座った。 詩帆の扱いは回を追うごとに酷くなっていく……。 「そう言えば、涼川って生徒会入ったんだな」 菓子パンを行儀悪く口に入れたまま古木が聞く。鼓は一度飲み込んでから口を開いた。 「うん、遼介に強制的に入れられた」 「強制的に、挿れられた」 「古木、今度その変換使ったら次のテストの点はないと思え。教えないからな」 「ごめんなさい、すみません、もう使いません。……で、涼川はなんの役員になったんだ?」 (………え、知らない。ずっと入れとしか言われてなくてそこまで考えてなかった。そういえば俺何役員になってるんだろう?) 振り返って見上げると、遼介がさりげなく鼓にキスをする。甘い。角砂糖か。 飛びっきりの笑顔で遼介は答えた。 「つーくんは生徒会長癒し係だよ!」 「は?」

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