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腐男子K.Hの話 3

どうも、毎度お馴染み古木 慶です。 最近衝撃的だったことは、作者に下の名前忘れられていたことです。『古木 零』って言われました。誰だよそれ、俺は慶です、皆さん忘れないでください。 そんな腐男子の俺は、今超ピンチに晒されています。 涼川が氷川先輩の部屋に移ることになって、安心していた矢先のこと。 時を同じくして俺も部屋を移ることになっていた。理由は、俺の同室者に恋人が出来たため。 本当はと言うと。壁にでもなってあんなことやそんなことを眺めたい気持ちはあったものの、さすがに辞めた。 ガチムチカップルこえー。 だから心の優しい俺は(殴れたくないだけ)恋人さんと部屋を交代することになった。 そこが問題だった。 「初めまして、部屋を交代することになった古木 慶。よろし「好きです結婚してください!!!」…………ん?」 どうやら新しい同室者はゲイらしい。 あのね、言い訳させておくれ。 俺は別に!!腐男子だかと言って!!ゲイではありません!! ……まぁそんなこと言っててカップルになっちゃう系のBL本沢山あるんだけど! 俺は断じて違うから! 「落ち着こう、まず自己紹介が必要だと思う」 「はっ、そうだよな!俺としたことがうっかり!俺の名前は金城(かねしろ) 郁哉(いくや)!金髪がトレードマークです!」 金城、郁哉? どっかで聞いたことあるなぁって思って記憶を探ってみると。 居た、確かにいたわコイツ。 あれじゃん、涼川のファンクラブの会長じゃん。 なんで俺に告ってんのコイツ。 「え、涼川のファンクラブの会長さん?がなんで俺に告白してるの?涼川は?」 「あれはもう観賞用だから。見るのも触るのも話すのも恐れ多い」 ……涼川、お前のいないところで大変なことになってるぞ。お前神様かなんかと間違えられてないか? 「いやそれにしてもだよ」 「あれは観賞用、でも恋人にしたいのは君。知らないと思うけど君にもファンクラブ出来てるし、それくらい君も人気なんです!」 「……は?」 …………いや知らねぇよ?!誰だよ作ったやつ?!俺のどこに需要があるの?! 「嘘だろ、」 「あ、俺兼任してるよ✩.*˚」 「嘘だろ?!」 「創設者も俺です」 「お前が元凶か!!」 「はい!結婚してください!ちなみに惚れた理由はその可愛いお尻です!体育祭の時に鼓様と一緒にいるところを目撃してそれ以来虜です!」 「っ、?!?!?!?!」 咄嗟に尻を抑えた俺は賢い。 それから、まさか俺がBL本さながらの経験をすることになろうとは。 この時は全く予期していなかった。 「お尻に鼻を埋めさせてくれ!」 「〜〜〜っ!!嫌だ!!!!」

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