314 / 437
地味な嫌がらせの再開 1
立地的に鼓の席,教室の配置が不自然になった為、窓側の席から廊下側の席に書き換えました
混乱させてすみませんでした
*****
そうして鼓は古木に怒られ、食事について改善されることとなった。
「なんにも食べたくねーの?」
「うん、今食べたら吐く」
「思ったより重症」
話しながら席に座ろうとして、鼓は後ろの方に歩いていく古木に首を傾げた。
「古木の席、そっちだっけ?」
「あ、忘れてた。お前がいない間に席替えしてんだよ」
古木は手招きをして涼川はこっちの席だと案内してくれる。
一番後ろの廊下側の席、その隣に古木。
(仕組まれてる気が…しないでもない)
鼓はそう考えてしまったが、実際、この席替えは仕組まれていた。
実は席替えはテスト後だと先に遼介は情報を仕入れており、変な奴が鼓の周りにつくよりかはと古木を隣にするように仕組んだのだ。
……もちろん賄賂などではなく、ちゃんとした話し合いである。
「廊下側かぁ…」
「どうしたんだ?」
「前の教室覚えてる?あの嫌な雰囲気の」
「…思い出したくもないけど」
「あっちの教室だったら、裏庭に面してるから遼介がサボってるの見えたんだけど…ここじゃ、運動場側とも反対だから…」
「うん、どこから突っ込めばいい?まず氷川先輩サボってたんだ?!賢そうなのに!」
「遼介だけじゃなくて野沢先輩も柴先輩もサボってた」
「豪華御三方全員サボり組?!」
「…遼介の事考えると胃がギュッてする。なんでだろ」
「多分それ胃もたれな。普通胸がキリキリ痛むとかだからな?」
キレっキレのツッコミだ。
(古木は漫才師になりたいのかもしれない。だったら俺が協力してあげないと!)
なぜそうなる。天才と馬鹿は紙一重と言うが本当らしい。
ともだちにシェアしよう!