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某ネズミの国でお揃いの物を 17
「じゃあジェットコースター探しに行きましょう!」
さっきまでの雰囲気を消し去るかのように鼓は元気にそう言う。そうされてしまえば、遼介ももう何も言う事ができず鼓の空元気に付き合うしかなかった。
「さっきお腹いっぱいだから乗らないって言ってなかったっけ」
「もう消化しました」
「…」
流石にそれはないだろう。
某ネズミの国をたっぷり堪能したあと、最後はお決まりの観覧車に決まった。
パーク内を一望できる用のシースルータイプと普通タイプの2つがあり、2人が乗り込んだのはシースルータイプ。足元は完全クリアだ。
夕方頃に乗った観覧車は既にライトアップされていてとても綺麗である。
それを遼介に言うと、これもまぁ当たり前のようにつーくんの方が綺麗だよと返ってきた。当たり前のように、だ。
「今日は楽しかったです」
「俺もだよ」
「はい」
何故かしんみりとした空気が漂う。
口数も極端に減り、デートが終わってしまう侘しさがひしひしと伝ってくる。
口にすれば余計に寂しさが募る気がして鼓は唇を動かそうとはしなかった。何か言いたいけれど、何も出てこないもどかしさに苛まれる。
明日だって、明後日だって、その次の日だって、帰る場所は同じだと言うのに。
そのうち観覧車は頂上まで上り詰め、
「……ッ」
ガコンと不気味な音を立てて停車した。
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実際にはディ〇ニーには観覧車ないみたいですね。そこまで詳しくなくてすみません。
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