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今日は欠席です 2

案の定と言うべきか、内容は心配するものだった。最後の方は欠席と警備の方が伝えたようで、何事もなくて安心した、ゆっくり休めよ、と締め括られていた。 (…内心テスト結果見せなくて済むから安心してるだろうけど、心配してくれたし言及しないでおこう) 古木「へっ…くしゅん!」 先生「古木風邪か?」 古木「だといいんですけど、なんか悪寒が…」 古木はその頃くしゃみをしていた。噂をすればなんとやら。 詩帆と隆盛からのメッセージも古木と似たような内容だった。心配させてごめんないさい、と全員にメールを送る。するとすぐに詩帆から返信が来た。 『今日はゆっくり休んでね!!!』 文面は詩帆らしく元気いっぱいといった感じだ。言うときはちゃんと言うが、時には何も言わずそっとして置いてくれる詩帆の優しさに鼓は感謝した。 送り終え一息、自主休み何をしようかと考える。昨日のことを思い出さないためにも、気が晴れる何かをするために鼓は休日に自分が何をしていたか思い出そうとした。 (遼介しか出てこない) 記憶にあるのは、休日に遼介と部屋でまったりした記憶。鼓は思わず頭を悩ませた。 (違うこと、考えよう) 少し頭をふって深呼吸をする。 (あの嫌がらせ集団どうしてくれよう) そして思い出される昨日の“殺人鬼”と、遼介がいないからと行われてきた嫌がらせの数々。昨日は流石にダメージを喰らい泣いてしまったが、でだんだんと苛立ちが募ってきていた。 (俺が死んだところで遼介はお前のものになるはずがない。馬鹿じゃないの?人の大切なものを傷つけるような人間が人に愛されることなんてまずありえない。刃物なんか持って、マジで危険思考、犯罪者予備軍。いや既に犯罪者だった、あいつ本棚倒したの自分だって自供してたし。遼介昏睡状態だし、捕まるんだろうなぁ。ザマァみろ。ああにしても腹立つ、遼介がいないからって好き勝手しやがって…) 奥歯をギシギシいわせて苛立ちを押し込める。口にだしてもいいのだが、口に出せば出すほどイライラが止まらなくなりそうだったのでやめた。 だいぶ心の中で愚痴ったところで、最後にはやはりこう思った。 (……犯人、捕まってよかった… じゃないと、俺だって何するか分からないから) 鼓の目が、昏く光った。

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