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夏休み 10
「だめ…」
「なにが?」
顔を近づけられ鼓は身動ぎする。遼介の手は胸のところに、もう一つの手は下へ下へと降りてきていた。
「っ」
胸の辺りをさすられ悲鳴にならない声を上げる。体育祭の時の感触を思い出し身震いした。
遼介はそれを見透かしたらしく口元を弛めた。
唇が乳首に降ってきて、鼓はやあぁ!と声を上げた。唇で食み、舌で弄ばれる。
「ひっ、あ……だめ、だめぇ」
喉を仰け反らして喘ぐ。遼介はそれをいい事にさらに吸い付いた。
「あああああっ」
いやらしい音を立てて吸い上げられ鼓の口から嬌声が漏れ出る。
「鼓って敏感…普通こんなに乳首感じないよ?」
「りょ、すけの、吸い方がえろ…やっあああ」
空いてた手で片方の乳首を弾かれ言葉が途切れる。緩急を付けて吸ったり、舐めたり。舌の動きに鼓は息も絶え絶えになっていった。
「あ、っああ……やめて、や、……っ…きもちぃ…やだっ」
「気持ちいならよくない?」
「へんになる…!」
乳首だけで頭がおかしくなりそうで、鼓はそれが嫌で首を必死で振った。逃げようと体をよじってもみたが、遼介がそれを:(や)止めることは無かった。
「りょうすけ、やだぁ…」
「……ん、分かった。乳首吸うのやめてあげる」
チュポッと音を立てて遼介が色付いた乳首から離れた。鼓が荒い息を整えようと息を吸った時。
「!!!!」
遼介は鼓のスボンに手をかけ、下着ごと取り去った。
「なななな、なにして」
「乳首を吸うのは止めてあげるけど、下を触らないとは言ってないよ」
「――変態!!!」
屁理屈に鼓は叫んだ。遼介は変態で結構、と言いにやけながら鼓のソレを見た。
鼓のは先程の愛撫で既に勃起しており、汁が垂れそうになっている。
「見ないで変態!」
「感じてる鼓は変態じゃないの?」
「そ、れは…」
ぐうの音も出ないようで、鼓はんぐぐ…と黙った。
微笑んだ遼介は1度鼓から離れて、自分のスラックスファスナーを開けた。いきなりの行動に鼓は目を見張ったが、出てきたソレを見た鼓はでかい…と一言呟いた。
雁首は太く、血管が浮き出て反り立っているソレ。しかも綺麗に剥けている。鼓は一瞬呆けたが、次の瞬間には耳まで真っ赤になった。
「りょ、遼介…するの…?い、いま?」
「鼓が考えてるようなことはしないよ。鼓、兜合わせって知ってる?」
「……………………」
鼓はゆっ…くりと顔をソファーの方へ向けた。この反応、知っているのだろう。
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