鼓は聞こえるか聞こえないかの小さな声で知らない、と言った。もちろん遼介は聞こえていて、知らないなら教えてあげると意地悪を言う。 再び鼓の上に跨った彼は、鼓のソレと自分のを一緒に握り込んだ。 ｢ひぁっ？！｣ ｢こうやって、一緒に握って…｣ ｢ん、んんんっ…｣ ｢擦って…｣ ｢っ……ぁ、ああ…｣ 纏められた腕で必死に遼介の顔をシャツで隠して抵抗する。しかしそれも無意味なことで、腕を押さえつけられて終わり。 ｢鼓の先っぽ、剥いてあげる｣ ｢やめ、いや！｣ ｢かわいい亀頭が出てきた…｣ ｢かわいくな、ああああっ強くしないで！｣ 亀頭を剥かれた事で刺激に弱いそこが顕になり、さらにそこに遼介のソレが擦り付けられ…。鼓は気持ちよさで訳が分からなくなり、緩んだ涙腺から涙が溢れ出した。 「も、や…こわれる、やぁぁ」 「はっ……鼓気持ちい？」 徐々に遼介の息も荒くなり、手を動かすスピードも上がってきていた。終わりが近い。 「だめ、イっ…ちゃ」 「鼓もう少し我慢……俺もイク、から」 「んっ、……ん、ぅ、…うっ」 寸止めを食らわされ鼓は唇を噛んで耐えていて、見かねた遼介が口を開けさせ舌を滑り込ませた。ぬるぬると蠢くそれに鼓はひたすら蹂躙される。 「ー！っ、！！」 突然声にならない悲鳴をあげる鼓。遼介が尿道口を爪で軽く引っ掻いたからだ。唇を離しイかないように我慢しているのに！と鼓は息も絶え絶えに怒る。 「可愛くてつい…ごめんね、ほらイこう」 「やっ」 また始まるいやらしい行為に鼓は翻弄されていく。強く扱かれ、尿道口を指の腹でぐりぐり押しつぶされ、首や胸にキスをされて… 「イきたっ…い」 我慢できずに鼓がそう言うと、遼介はいいよ一緒にイこうと返した。一段と扱く力が強くなると、鼓も声が止まらなくなりただただ喘いだ。 「――――――っ！！」 「鼓……っ」 パタタ、と鼓の腹の上に2人分の精液が飛び散った後、鼓はぐったりして動かなくなった。 遼介はソファーの背もたれに手をついて息をしている。鼓の首筋に流れる汗にまた襲いそうになる気持ちを抑え、遼介は……まだ暖かいそれを指に取り、舐めた。 「？！？！」 快楽の余韻に浸っていた鼓は彼のその行動を見て叫びそうになった。叫ばなかったのは、喉が喘ぎすぎで枯れていたからだ。 「きき、き汚いから！」 「前にも飲んだでしょ」 「思い出させないで馬鹿ぁぁ！」 鼓は掠れた声でそう言って、シャツで顔を隠してしまったのだった。