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閑話:ホラー番組

今日の更新難しそうなので、閑話置いときます。 眞白が居ない時にホラー番組を見ちゃった鼓くんです 時間系列的には、眞白がよく外出するようになった後くらいです。 side鼓 夜、母さんが出かけて帰ってこないときに俺はテレビを見ていた。時刻は深夜2時半頃。 本で丑三つ時と言うのは知っていたけれど、知識と経験は違うから幽霊ってどういう物かは知らない。 そもそも家にお化けの本とかはなかったし。 そして現在。深夜番組でホラー特番というものをやっていて、母さんいない今なら丁度いいやと俺は軽い気持ちでそのチャンネルに合わせた。 「…っ、ひ、」 髪の長い人が追いかけてくる。再現VTRというやつで、男の人がとあるマンションに引っ越し女の幽霊に襲われるという話。 こわい、こわすぎる。 これが幽霊?こんなのがそこら中にいるの?俺の周りにも…? 「む、むりむりむりむり…!!」 しかし怖いもの見たさと言うやつか、俺は布団を被りながらちらちらと画面を見てしまう。 そしてタイミング悪く幽霊と目が合って、 「っひいぃ!」 叫ぶ。 それを何度か繰り返しているうちに1時間が経ち、特番はまたお会いしましょうと司会者が締めくくり終わった。 「……もう、二度と見ない」 リビングのソファーの上、頭から毛布を被ってちいさく縮こまる。足は掴まれそうだし顔を出せば幽霊と目が会いそうだし手を出せば触られそうで身動きが取れない。 「ぅうううう…おばけなんて嫌いー!」 朝、帰ってきた母さんに泣きついたのは言うまでもない。

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