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はじめて 4
遼介が鼓の耳で遊ぶのをやめたのは鼓がもう1度イッたあとだった。
2回もイかされたことで鼓はぐったりし、これ以上無理、と心の中で呟く。しかし、ほんばんはこれからで。
遼介は枕を鼓の頭上から取ると、鼓の腰を上げそっと下に入れた。
「あ…」
「そうだよ、これからだよ鼓」
鼓が顔を上げて遼介を見ると、遼介は先程同様にっこり笑っていた。
(ぶ、ブラックスマイル…)
鼓は勝手にそう呼ぶことにした。
遼介はどこからかローションらしきボトルを取り出すと、鼓の尻にとろりとかけた。冷たいそれに鼓の体が少し跳ねる。
「冷たかった?ごめんね」
「だい、じょうぶ…」
「そんな緊張しなくても…」
ふふ、と遼介は笑うが、鼓としては初めてのセックスだ。緊張しない方が無理である。
(前立腺が気持ちいとか、クラスの馬鹿が話してるの聞いたことあるけど…ほんとにそんなのあるのかも分からないし、ちゃんと、ちゃんと気持ちいのか分からないし…)
不安は募るばかり。
そんな鼓になにか思うことがあったのか、遼介が鼓の頬に優しくキスをした。
「つーくんはさ、俺的にはその腹黒部分が好きなところでもあるんだけど…」
「腹黒で悪かったですね」
「別に悪いとは言ってないよ。でも俺には、俺だけには心のうちをそのまま話して欲しいなって」
「……」
遼介だけには言う。
たしかに、そんなこと考えもしなかった。
「いま…不安で」
「うん」
「ちゃんと気持ちよくなれるのかな、とか……クラスのバカが前立腺突くと潮吹くやつもいるからいいと話してるの聞いて…本当なのかなとか…」
「あー…まあ、バカの話も意外と内容はバカじゃないと言うか」
本人の知らないところでバカ呼ばわりされるバカは多少可哀想に感じるが、遼介は鼓をそっと抱きしめた。
「大丈夫、ちゃんと気持ちよくするよ」
「……はい、お願いします」
遼介は再び鼓を横にすると、尻たぶを開いて指で蕾を触った。鼓は深呼吸をして目を瞑る。
「…ひっ」
ぬるり、とローションを纏って遼介の指が鼓の蕾に割り込む。鼓は小さく悲鳴をあげ、まだある枕を掴んだ。
初めのうちはぬるぬるとしてよく分からない感覚だった。そこは確かに出口なのだと分かる。たまに指で拡げられると、遼介が大丈夫?と聞いてきた。
特に何も感じず、本当に大丈夫なのかなこれ、と思った時だった。
「んあっ!?」
ある1箇所を遼介が引っ掻いた瞬間、鼓の体が大きく飛び跳ねた。
「あった、見つけた」
遼介はホッとしたようにそう言い、そこを重点的にいじってくるようになった。
遼介が鼓の耳で遊ぶのをやめたのは鼓がもう1度イッたあとだった。
2回もイかされたことで鼓はぐったりし、これ以上無理、と心の中で呟く。しかし、ほんばんはこれからで。
遼介は枕を鼓の頭上から取ると、鼓の腰を上げそっと下に入れた。
「あ…」
「そうだよ、これからだよ鼓」
鼓が顔を上げて遼介を見ると、遼介は先程同様にっこり笑っていた。
(ぶ、ブラックスマイル…)
鼓は勝手にそう呼ぶことにした。
遼介はどこからかローションらしきボトルを取り出すと、鼓の尻にとろりとかけた。冷たいそれに鼓の体が少し跳ねる。
「冷たかった?ごめんね」
「だい、じょうぶ…」
「そんな緊張しなくても…」
ふふ、と遼介は笑うが、鼓としては初めてのセックスだ。緊張しない方が無理である。
(前立腺が気持ちいとか、クラスの馬鹿が話してるの聞いたことあるけど…ほんとにそんなのあるのかも分からないし、ちゃんと、ちゃんと気持ちいのか分からないし…)
不安は募るばかり。
そんな鼓になにか思うことがあったのか、遼介が鼓の頬に優しくキスをした。
「つーくんはさ、俺的にはその腹黒部分が好きなところでもあるんだけど…」
「腹黒で悪かったですね」
「別に悪いとは言ってないよ。でも俺には、俺だけには心のうちをそのまま話して欲しいなって」
「……」
遼介だけには言う。
たしかに、そんなこと考えもしなかった。
「いま…不安で」
「うん」
「ちゃんと気持ちよくなれるのかな、とか……クラスのバカが前立腺突くと潮吹くやつもいるからいいと話してるの聞いて…本当なのかなとか…」
「あー…まあ、バカの話も意外と内容はバカじゃないと言うか」
本人の知らないところでバカ呼ばわりされるバカは多少可哀想に感じるが、遼介は鼓をそっと抱きしめた。
「大丈夫、ちゃんと気持ちよくするよ」
「……はい、お願いします」
遼介は再び鼓を横にすると、尻たぶを開いて指で蕾を触った。鼓は深呼吸をして目を瞑る。
「…ひっ」
ぬるり、とローションを纏って遼介の指が鼓の蕾に割り込む。鼓は小さく悲鳴をあげ、まだある枕を掴んだ。
初めのうちはぬるぬるとしてよく分からない感覚だった。そこは確かに出口なのだと分かる。たまに指で拡げられると、遼介が大丈夫?と聞いてきた。
特に何も感じず、本当に大丈夫なのかなこれ、と思った時だった。
「んあっ!?」
ある1箇所を遼介が引っ掻いた瞬間、鼓の体が大きく飛び跳ねた。
「あった、見つけた」
遼介はホッとしたようにそう言い、そこを重点的にいじってくるようになった。
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