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はじめて 5
「ひっやっ…あ、う…やだ、やだっ」
初めてのよく分からない感覚に鼓は体を跳ねあげさせながら抵抗した。これが気持ちいいのかわからない、けれど鼓のソレはしっかり反応している。
「鼓、ほらじっとして」
「やあああ…!」
じっとして、と言われてもどうすればいいのかわからない。体が勝手に動いて、目の奥がチカチカする。
鼓が暴れてるにも関わらず遼介はいじるのをやめる気はないようで、鼓はひたすらに喘がされ続けた。
「やっ、だ…ひっ、ふ…ぁ…?!」
そうしてようやく指が抜けた頃、遼介はさらにローションを指に纏わせて鼓の中に戻ってきた。今度は鼓のソレも一緒に弄ってくる。
「だめ、だめ、だめっ」
足をばたつかせて抵抗を試みるも、遼介はすぐに鼓を高みに連れて行ってしまう。
(このままじゃ、またイっちゃ…!)
中と外同時にいじられて耐えられるはずもなく、鼓は吐出しそうになり―そこで止められてしまった。急に止まってしまった快感に、それはそれでつらく感じる。
「は、ぁう…」
中からも指が引き抜かれ鼓は涙ながらに頭を上げた。
遼介がまたどこからか小さなビニール袋を取り出している。なんだろうと一瞬思ったが、直ぐにそれがコンドームだと気づいた。
じっと見つめていると、遼介が恥ずかしいよ?と恥ずかしげもなく言う。しかし鼓はそれ以上に気になることがあった。
「ゴムつけ慣れてる…」
「あ、あー、鼓。ほら、腰上げて」
「何人としてきたの…」
「鼓…今は鼓だけの俺だよ」
浮気がバレた亭主のごとく、遼介が言う。
(今は聞かないであげるけど今度責めてやる…)
鼓はふん、と鼻を鳴らして口を噤んだ。遼介は神様仏様鼓様と呟いて、鼓の腰を抱いた。
「…じゃあ、いくよ」
「……うん」
暖かいそれが入口に触れ、ぬ"っと入ってくる。中はキツイのか、遼介はそこから前後に動かしつつゆっくりと入ってきた。
鼓はその間小さく震えて、遼介が中に治まるのを待っていた。
「っ…は、」
「鼓、大丈夫?」
「大丈夫、じゃなっ…い…」
「痛い…?」
遼介が鼓の頭の横に手を置いて、聞いてくる。鼓はそれに首を振り、違うと言った。
「きもち、いい」
ぴく、と中で遼介のソレが動く。ん、と鼓が声を上げると遼介がゆっくり動き出した。
「ひゃ、あ…」
遼介が動く度にぬちゃぬちゃと下からいやらしい音が鳴る。鼓は耳も口も塞ぎたくなったが、それよりも気持ちいいに支配され何も出来なくなっていた。
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