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はじめて 6
そこからはもうめちゃくちゃで。鼓はうわ言のように気持ちいい気持ちいいと言い続け、遼介はそれに答えるようにひたすら腰を振り続けた。
「はっあ…もう、いっちゃ、」
「俺も、イクから…鼓、一緒に」
遼介が鼓の前を掴んで擦りあげる。鼓は声にならない悲鳴をあげ、快感を逃すように首を振った。
「っあああぁ」
「―っ」
鼓が精を吐き出した瞬間、中で遼介のソレがビクビクと震えるのを感じた。
静かな部屋に、2人の荒い息遣いが響く。遼介は鼓から自分のを引き抜くと、隣に倒れた。
「鼓、大丈夫?」
「……、…」
話したいが、疲れすぎてて話せない。
(中と外、どっちもでイカされるのがこんなに…気持ちいなんて)
鼓は首を振ろうとして、やめた。疲れたが…よくなかったわけではない。むしろ良すぎた。
鼓は頬を赤くすると、ころりと遼介の方に転がり胸に擦り寄った。そのまま腕を遼介の腰に巻き付ける。
「つーくんはえっちのあとは甘えたいタイプ…メモメモ」
「どこにメモしてるの」
「脳内メモ帳」
(遼介ならマジでありそう…変だし)
若干失礼なことを思いながら、鼓は無言で遼介の首元に顔を寄せ…それから思いっきりかぶりついた。
「いったぁ!」
遼介が慌てて起き上がり首元を押え、なんで?!という顔をして鼓を見る。
「俺以外としたら、今みたいにソレ食いちぎるから」
「しません!絶対!」
遼介が正座をし両手を天井高く腕を上げははーと鼓を仰いだ。
鼓はというと、満足気に頷いて起き上がり、遼介の首元にまた顔を埋めるとちろちろと赤くなったそこを舐めた。そして上目遣いにごめんね?と言う。
「こっ、小悪魔つーくん最強…っ!鼻血必須」
「鼻血は片付け大変なんでだめ」
「はぁい!」
遼介は鼻を押さえると上を向いた。
(あ、ホントに鼻血でかけてたんだ)
さすがに可哀想だったかな、と思いベッド脇のティッシュを取ろうとして…その手を上から遼介が重ねてきた。え、と思ったらそのままひょいとさっきの位置に戻されてしまう。
「……遼介?」
「鼓、足りないって言ったら、どうする?」
「……むり、だよ?」
鼓が肘を使って上にずり上がる。遼介もそれにら伴うように付き添うと、唇にキスをした。
「大丈夫、今度はもっとゆっくり気持ちよくなろうね」
「い、いいい、いや…無理です」
鼓が怯えた目で遼介を見る。しかし遼介は優しく笑って、先程の鼓と同じように首元に顔を埋めると…ぢゅっと音を立ててキスマークを残した。
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