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第8話 告白 2-4

 そもそもなんだってこんな歳の離れたオジさん? あの年代からしたら間違いなく、僕の年齢はお兄さんではないだろう。  歳上が好きとか? いや、それにしても十五歳は離れ過ぎている気がする。年齢とかはあんまり関係ないのだろうか。 「これはちゃんと聞かなくちゃ駄目なのか。考えるってそういうこと?」  とにかく彼のことがわからないのに考えようもない話だ。申しわけないが本当にいまは記憶にある程度の認識しかない。 「知るって言っても、どうすりゃいいんだ」  なんだか頭の中が不覚にも藤堂に占拠されている気がする。告白だなんて初々しい気分は久しぶり過ぎて、変に気持ちが浮ついているのか。  しっかりしろ自分――小さく唸りながら、僕は行き場のないこのもやもやを消化しきれずにいた。 「西岡先生」  呆けていると突然背後の戸がガラガラと音を立てて開け放たれた。あまりの唐突さにびくりと肩が跳ね上がる。 「あっちゃん。ノックしないと西やんがびっくりしてる」 「ごめん、忘れてた」  突然賑やかになった室内に肩を落としながら僕は二人を振り返った。その目の前には僕の予想に漏れず、肘で互いを小突き合う凸凹コンビがいた。 「片平、三島。お前たちは相変わらず騒がしいな」

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