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第13話 告白 3-3
「頭はいいけど全然偉そうじゃないし、口数は多くないけどすごく気さくだから友達も多いほうだし、優哉はいいやつだよ。ああ、女子にも人気あるみたいで結構そんな噂も聞くかな」
満面の笑みで三島がそういうのだから、彼は本当にいいやつなのだろう。どうやら先に持った第一印象からかけ離れたところはないようだ。
「ふぅん、やっぱりモテるんだな」
「あいつは一見、王子だけどね。先生あんまり見た目に騙されないほうがいいわよ」
小さな僕の呟きに片平が再びにやりと笑い目を細めた。口元に手を当てて笑う片平の目は、なにかを楽しむような色が浮かんでいる。
「な、なんだそれは」
意味深な笑みがやたらと気になる。勘のよさそうな片平ではあるが、藤堂に告白されたことまでわかりはしないだろう。しかしそう思うのだが、彼女の笑みは底がまったく見えない。
「そのうちわかるでしょ? ああ、でも先生鈍そうだもんね。気づいたらトラップに引っかかってそう」
「う、うるさい! 誰が鈍いだ。変な予言をするな」
相変わらず口元に手を当てて笑いを堪える片平の姿に背筋が冷える。どこまで見透かされているんだろうか。なんだかやけに心臓の鼓動が速くなってきた。
「それにしても、三島だけじゃなくて片平も藤堂に詳しいのか」
「ああ、あのね。俺たちご近所さんなんだ。俺とあっちゃんほど長くないけど、優哉もかなり長い付き合いなんだよ」
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