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第16話 告白 3-6
過ぎ去った嵐のあとに取り残された僕は、なぜか急に疲れが押し寄せて、大きなため息をついてしまった。そして手のひらに残されたものを見下ろし再び首を傾げるのだった。
「名刺?」
手のひらにはなぜか名刺が一枚乗せられていた。
「藤堂とこれとなにか関係あるのか?」
不可解な片平の行動に首を捻るばかりだが、どうにも言葉の端々から嫌な予感がする。
「付き合い長いってことは知ってるのか?」
いやいや、と悪い予感を払い首を振ると、僕は深呼吸と共に机に向き直った。とりあえず仕事に集中しよう。机に積み上がったプリントの束を見ながら、僕は大きく息を吐き出した。
今日は残業決定だ。
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