40 / 242
第40話 R18
先生が俺の手を取って、中心へと持っていく。
「ここを手で覆って、上下にしごくんだ」
「え……」
こんな場所を“しごく”だなんて。
(こんなとこ、本当にそんな乱暴にして良いの……?)
「こ、こわ……ぃ」
「けど、出さなきゃ辛いだろ?」
「うう……」
目を瞑って唇を噛む俺に、先生はグイッと密着度を高めた。
「せん、せ……?」
背中の違和感につい腰をくねらせてしまう。どんどん熱を溜める俺とは違って、先生は妙に冷静だった。
「……分かった。今日は俺がやるから」
「……え?ひゃっ!」
先生の言葉にびっくりして目を開けると、なんと先生は指で輪っこを作って俺のモノに通していた。驚愕してる間に、輪っこはユルユルと動き始め、その速度は徐々に早まっていく。
「あっ、だ、だめっ......やぁっ」
(なにっ……これっ……!)
先生の指と自分のモノが擦れて、変な感覚に襲われる。自分が自分じゃいような、そんな感覚。
「っあ、んっ......やぁ......あ、せんせっ」
初めての強すぎる刺激に耐えることが出来ず、喉から勝手に声が出てしまい、寝室に中は俺の恥ずかしい声でいっぱいだった。
「……心。声押さえて。このアパート結構壁薄いから」
そう注意されるも、耳元に感じた先生の吐息が余計に快感を際立たせた。
「やっ、あっ、むりぃっ……できなっ」
「……ごめん、心」
そう謝った先生が、もう片方の手で口を覆った。
「ん!?んっ……んんっ」
口を塞がれたことに何故かゾクゾクしてしまった俺は、一気に上り詰めた。
「ん、ん、ん──っ!」
勢いよく熱を吐き出し、身体の力が抜ける。傾いた俺のことを先生がしっかりと受け止めて、乱れた髪を梳いてくれた。
「はぁっ……はぁっ……」
「心、大丈夫?」
「……せん、せい」
横抱きにされたことでしっかりと見えた先生の顔。
先生はいつもの優しい顔じゃなくて、大人の顔をしていて。
(かっこ、いい……)
──そこで意識が途切れた。
ともだちにシェアしよう!