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番外編 白衣⑤
グッと腰を引き寄せられて、アソコが先生に押し付けられた。俺が気持ちよくなっちゃうように、先生はわざと腰を揺らす。
「あっ……やぁっ、やめっ」
「こんなに硬くなってるのに、風呂入ってる間我慢出来るの?」
「んっ……あっ、だって……くさい、もんっ」
「臭くないよ……心の匂い好き」
俺の首筋に顔を埋めた先生が、そのにおいをスーッと吸い込んだ。それが恥ずかしくて、ブワッと熱が増す。
「いい匂いする。甘い匂い」
「や、やだっ、嗅いじゃ、やだぁっ」
「ほら……俺のも限界だって分かるだろ?」
「はぅっ」
今度はゴリッとお尻に先生のモノを押し付けられて、キュンキュンとお尻の穴が疼いてしまう。
「も、なんでっ……今日、いじわるっ」
「だって、心が可愛いこと言うから」
「そんなの、言ってな……ああっ」
正常な思考を奪うような刺激。気持ち良くて、もどかしくて。それでも俺は、負けまいと懸命に理性を働かせて頑張った。だって、汚くて幻滅されるのは絶対に嫌だから。
「しーん。選んで。どうしても風呂入る?」
「はいるっ、はいるのっ」
「じゃあ、一緒に入ろうか」
「ふぇ?」
「俺はもう心と離れたくないし。たまには一緒に入るのも良いだろ?ああでも……」
先生が俺の瞳をじっと見つめて、色気たっぷりに微笑んだ。
「そうしたら、コレ、脱がなきゃなぁ」
「え……」
コレとは、恐らく白衣のことだろう。
(もう脱いじゃうの……?)
まだ足りない。まだいつもと違う新鮮な先生を見ていたい。俺はそんなことばかり考えて、これこそが先生の狙いだとは気づかずに、本能のままにキュッと白衣を掴んだ。
「……やだ。やだやだ」
「じゃあ、どうしよっか?」
上目遣いで懇願する俺に、先生が優しく問いかける。その甘い声に誘われて、俺はゆっくりと口を開いた。
「……ゆび」
「ん?」
「指で触るときも、ごむ、付けてくれる……?」
「……うん」
「ほんと?」
「ほんと。約束する」
「……じゃあ……えっち、する」
俺は伏し目がちに、ポツリと呟いた。すると、スルリとほっぺを撫でられて、おでこに優しいキスが落とされる。顔を上げると、先生は幸せそうに微笑んでくれた。
「いっぱい気持ちいいことしような」
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