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番外編 白衣⑥

 「ああっ……あ、おくぅっ」  俺は生まれたままの姿で抱っこをされながら、先生のを中に受け入れていた。  (これっ……奥までキちゃう……っ)  お尻をきゅうきゅうと締めつけながら、ぎゅうっと先生に抱きついた。先生はゆさゆさと身体を上下させながら、俺の耳をチロチロと舐める。  「はぅっ……みみ、だめぇっ」  「耳?感じちゃう?」  「やぁっ、そんなっ」  くちゅくちゅと耳の奥に直接響く、えっちな水音。それが酷くゾワゾワして、イケナイ気分に拍車をかける。  「ここ……ずいぶん俺のに馴染んできたよなぁ」  お尻のお肉を掴まれて、ぐにーっと左右に広げられる。それはまるで中まで広げられているようで、羞恥心でブワッと熱がました。  「んやぁっ……広げちゃ、やだぁっ」  「んー?痛い?」  「ちがっ、けどっ、はずかしいのぉ」  グリグリと先生の首筋に頭を押し付ける。恥ずかしくて恥ずかしくて、そうすることしか出来なかった。  「しーん、顔見せて」  「や、やだっ」  「どうして?」  「だって、はずかしっ」  「そっかぁ。恥ずかしいかぁ。でも……」  今まで緩やかに動いていた身体がピタッと止まり、いきなりベッドに押し倒され、俺は仰向けの状態になった。  「ひゃ」  「心が着てって言ったんだから、抱きついてばっかりいないで見てくれないと」  覆いかぶさってきたのは、昼間の教師としての先生。  (あ……俺、『先生』とこんなこと……)  爽やかで誠実な格好と、夜の色気たっぷりのオトナの表情。そのミスマッチが、さらに俺の興奮を煽って、ぎゅうっとお尻の穴が収縮してしまう。  「は……締まった。そんなに白衣好きなの?」  からかうように細められる黒い瞳。それは俺のことを真っ直ぐに見つめ、恥ずかしくて逸らしてしまいたいのに、なぜか目が離せなかった。  「心はイケナイ子だね。教師相手にこんなに興奮しちゃって」  意地悪なことを言った先生が、結合部をツーとなぞる。まだ動いていないのに、それだけでビクッと身体を震わせてしまう。  「あ、そこっ……そこ、だめぇっ」  「ここ、俺のを離さないようにキュッて締まってる」  「やっ……そんなっ」  「可愛い」  「……っ」  スルスルとその付近を撫で続ける先生。それがもどかしくて、つい腰を揺らしてしまう俺は、本当に厭らしいイケナイ子。こんな俺のことを先生はどう思うのだろうか。不安を含んだ瞳を向けると、先生はふわりと微笑んだ。  「動いて欲しくなっちゃった?」  「ん……」  目に涙を溜めながらコクリと頷く。いつもの優しい先生なら、これだけで応えてくれるかもしれない。でも、今日の先生はいつもと違う。  「しーん。せっかくこんな可愛い口があるんだから、ちゃんと言葉にして言ってくれないと」  ほら、やっぱり今日は少しだけ意地悪さんだ。  (もぅ……無理……)  サディスティックな先生に、俺の理性はガラガラと崩れていく。普段の優しい先生も好きだけど、ちょっぴり意地悪な先生もドキドキして好きだから。だから、俺がそんな先生相手にえっちな気持ちになっちゃうのは、仕方ないことなの。  俺は先生へと手を伸ばし、キュッと白衣を握った。そして、甘えた視線を送る。  「ひろ、くん」  「ん」  「いっぱい、動いて……」  「うん、それで?」  「それで、ね……気持ちよくして、欲しい、です」  恥ずかしがりながらも、なんとか最後まで言い切れば、先生は優しく微笑んで、胸がおかしくなりそうなほど甘い声を出した。  「よく出来ました」

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