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「なー。飯どーする?」 「学食でいいんじゃ?」 「おれ牛丼食いたーー」 「あぁぁんっ」 トイレに入ってきた面々はぎょっとして一つの個室を一斉に見た。 その扉の向こうでは。 シロが一ノ宮のペニスにレース越しにかぶりついて「じゅるるるるっっ」と容赦なく吸い上げ、一ノ宮は堪えきれずに声を上げ、クロが忍び笑いしつつそんな彼の口元を片手で覆っていた。 「うわぁ。完全、致してる?」 「致してる、致してる」 「てか男じゃね?」 「いっちゃったの?」 「ほもじゃね?」 「うっそ、見たい」 シロは唾液をふんだんに絡ませた口淫を平然と続ける。 わざとらしいくらいに露骨な音も筒抜けだ。 一ノ宮もついクロの掌の内側で声を滲ませてしまう。 「んんんん……っ」 「ちょ、まじ、見たい」 「上から覗く?」 「スマホでとっちゃおっか」 そんなことをされたら人生の終わりだ。 それなのに一ノ宮は。 このシチュエーションにどうしようもなくいやらしく興奮し、発情して、双子の狭間ではしたなく腰を揺らめかせて成す術もなく感じていた。 「んっんっんっんっ」 「やば、えろ、()ちそ」 「ぶっ。まじで?」 「そう言うお前こそ勃ってね?」 「おれ、生まれて初めて盗撮しまーす」 扉の外側にいた学生の一人が取り出したスマホを高々と掲げ、背伸びして、扉の内側へ……。 ばぁん!! 「こらー盗撮すんなー」 「え、あ、クロ?」 「あれ、シロもいる?」 「あははぁ。そーそー。双子同士でぼくたち愛し合ってたの」 「うえ、こっわ」 「もう一人誰かいんだろ、ちらっと見えた」 「うっせ。さっさと大して出てけ」 「大じゃねーわ」 「なーんだ、つまんね、シロクロかぁ」 「なにそれ、失礼しちゃう」 扉の内側で一ノ宮は呼吸を上擦らせながらもじっとしていた。 「センセェ、危なかったね」 シロが扉を開けて出て行く瞬間、外側にいた面々に見えないよう一ノ宮を抱き込んでぐるりと向きを変えていたクロは笑みを含んだ声で囁いた。 大学一スキャンダラスなシロクロ双子のハニーな密会に今更食いついてもいられず、顔見知りだった学生達がガッカリしてトイレから立ち去れば。 クロのフリをしていたシロが戻ってきた。 「ド淫乱准教授、ケツ出しやがれ」

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