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「んむ……っん……む……ッ」 奥にある板間の寝室。 アンティーク調の広々としたベッドで。 あるものをその身に纏わされ、後は眼鏡も含めて全て蔑ろにされた一ノ宮は正常位でシロに激しく奥まで小突かれていた。 だらしなく開かれた唇奥には枕元に座り込んだクロのペニスが及んでいる。 シロに思い切り貫かれた際、つい歯を立てがちになり、その度にクロは気持ちよさそうな痛そうな表情を浮かべた。 「噛み千切っちゃやだよ、センセ?」 「んむ……ぅ」 乱れていた、しっとりした髪に指を通し、さらりと掻き上げる。 クロからの些細な愛撫に、唇奥で昂る熱源に、一ノ宮は涼しげな双眸をとろりと蕩けさせた。 後孔を欲深く挿し貫くシロの怒張ペニスに頻りに腹を波打たせた。 ……まだ日の高い、こんな明るい時分に、私は一体何をやっているんだろう……。 数時間前までは娘と一緒に昼食をとり、街中を歩いていたはずが、こんな見知らぬ場所まで連れてこられて、まさか二人の自宅へ来ることになるなんて。 ……しかもこんなモノまで履かされて……。 「想像以上、似合ってんな、センセェ?」 柔らかな肉壁に一心不乱にペニスを擦り当てながらシロは見下ろす。 クロのものを深々と咥え込んで片頬を大きく膨らませた、無防備に揺さぶられている一ノ宮を。 がばりと押し開かれた彼の両足には黒いガーターストッキング。 白い太腿に繊細なレース刺繍がよく映えている。 かたちのいい足のラインが際立ち、爪先まで美しく見えるような。 「っ……っ……あっ……!!」 片足を抱え上げられて松葉崩しの体位になり、剥け育った亀頭が肉奥にめり込んで、思わず一ノ宮はクロのペニスを吐き出して悲鳴を上げた。 「クソやらしい、淫乱なアンタにぴったりだよ」 「あ……っ……シロ、く……!?」 律動を僅かに弱め、だが中断はせずに緩々と腰を動かすのと同時に、シロは抱え上げた片足の爪先に舌を這わせた。 ストッキングを纏う足指、全て、口内に招いて恥ずかしげもなくしゃぶったり。 一本一本、口に含み、見せつけるようにして丁寧に舐め上げてみせたり。 初めての施しに一ノ宮は眩暈を覚えた。 体の奥底を支配していた疼きに拍車がかかる。 一時、取り戻しかけていた理性がまた儚く消えていく。

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