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「あー、なにそれ、かわい、センセェ」
「み、見ないでくれ、わ、わ、わた、私は後片付けが、」
「どんだけ<わ>言ってんだよ、てか、してい?」
胸がせり上がるような感覚に襲われて、息苦しくなって、体の内側から熱くなって。
一ノ宮は……コクンと頷いた。
「ン」
勢い任せだった以前の振舞からはかけ離れた、シロからのひどくゆっくりなキス。
触れ合う唇から微熱の温度が鮮明に伝わってくる。
視線を合わせるのが耐えられなくて、必要以上に力をこめ、目を瞑ってしまう。
「……舌、いれてい?」
またそんなことを尋ねてくるものだから。
これまでの手荒な真似に慣れていた一ノ宮は戸惑って、焦燥して、どうしようもなくなって……もう一度、コクンと頷いた。
「ッ」
シロは緩やかな舌遣いで一ノ宮の口内を刺激した。
一方、クロは第一関節まで細長い指を口に含んで戯れに軽く歯を立てた。
シロクロ双子が一ノ宮を味わう音色がソファ上でしばし奏でられた。
「あ……ン、あ……あ……あ……」
蔑ろにされていく服。
愛撫されて高まる性感帯。
優しい手つきにそっと追い上げられていく。
いつになく時間をかけて解された後孔に隆起した熱源が捻じ込まれていく。
「ふぁぁ……ぅ……」
力強く脈打つ昂ぶりに肉底を押し拡げられて、一瞬、一ノ宮は息を止めた。
そうして溜め込んでいた息を恐る恐る吐いてみれば。
ざわつく後孔奥で刻まれているシロの鼓動を痛いくらい感じた。
「はぁ……はぁ……ンっ……はぁ……」
しどけなく歪んだ一ノ宮の色香滴る表情にシロは全身をざわつかせた。
強張る白い両足を左右に開かせ、緩々と抽挿し、窮屈な窄まりにペニスを馴染ませた。
熟れた薔薇のような色味の一ノ宮自身を掌で撫で擦った。
「あ……ぁ……ん」
前後を同時に優しく嬲られて肢体を引き攣らせ、もがいていた指先に、クロは指先を絡ませた。
「センセェ、息する手伝い、してあげる」
そう囁いて上体を屈め、逆向きに、震えていた唇に唇を重ねた。
「ん……ん……ん……っ……ぅ」
クロにたっぷり濃厚な人工呼吸をされながらシロに揺さぶられる。
一気に上り詰めるのではなく、角度を変え、強弱をつけて。
シロは一ノ宮とのセックスを五感全てで吟味した。
こんなの……今までとまるで違う。
私の体が甘い毒に蝕まれていく。
「センセェ、イイか……?」
「っ……シロくん……あ……」
「ココ……奥、締まってんな……俺のこと離したくないみてーに」
「い、や……」
「……よくねぇ?」
奥でズリズリとペニスを動かされ、すでに把握されているポイントを集中的に攻められて、一ノ宮は指先を温めるクロの掌をぎゅっと握りしめた。
「ン……いい、よ……感じる……」
全身を紅潮させた一ノ宮の上擦る呟きに双子は喉を鳴らす。
長い夜をまだまだ彼と共に過ごせる、そんな幸福感に身も心も浸して。
今の今まで調教されていたのはどっち?
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