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パラレル番外編2-4

手首に刻まれた痕跡が外気に覗く。 悪夢の十分間、ずっと力任せに掴まれてできた痣。 まるで気にもかけず、誰かが怪我を負うかもしれなかった自分の凶行を深く深く悔やむ一ノ宮。 そんな一ノ宮の姿にクロの胸は壊れそうなくらい高鳴った。 「……ッ」 両手で顔を覆ったままの一ノ宮を後ろからぎゅっと抱きしめた。 「だいじょーぶ、センパイ、誰もケガしなかったんだから、もういーよ」 「……よくない」 表情を隠したまま一ノ宮は首を左右に振った。 「全然よくない」 「いーよ。最悪、もし誰かがケガしてたとしても俺が許してあげる」 一ノ宮はさらに首をぶんぶん左右に振った。 クロは笑って、さらにぎゅっと一ノ宮を抱きしめた。 「センパイは優しいね」 「優しくない……ッあんな自分勝手な真似……」 「センパイ」 冷たい掌の下で一ノ宮は瞬きした。 長い指の狭間に見えた、自分の机に置かれた、シロの手。 「惚れ直したわ」 「……は?」 「美人でクールかと思ったら、いいカンジにキレたり。まさか花瓶で窓ガラス割るなんてサイコーにイケてる」 「ふっ、ふざけないでくれ!」 一ノ宮は思わず顔を上げて真正面に立つシロを睨んだ。 シロは笑った。 片頬に夕日を添わせて一ノ宮の頭を撫でる。 「もっといろんなアンタを見せてくれよ、一ノ宮センパイ」 シロは目を見開かせた一ノ宮にキスした。 茜色に染め上げられた放課後の教室に一ノ宮の切なげな声音が途切れがちに落ちる。 イスではなく机に腰かけた一ノ宮。 いや、机というより、机に腰かけたシロに深くもたれた状態にあった。 制服は乱れてところどころ覗く白い肌。 一段と乱れたスラックスは足元にまですとんと落ちている。 下着もずり下ろされ、取り出されたペニスにはクロの舌が優しく這う。 「そんな力入れんな、センパイ」 「ぁ……シロ、くん……だって……」 「センパイの人生お初フェラ、俺、全力で頑張るからね-」 「がっ、がんばらなくていい、クロ君……っ……ゃっ……!」 ちゅっと敏感先端に音を立ててキスされる。 一ノ宮は恥ずかしさの余りシロの腕の中で身を捩じらせた。 視界いっぱいに広がった首筋に、シロは、啄むみたいにソフトなキスを。 「ぁ……くすぐったぃ……ゃだ……っ……んっ」 首筋へのキスついでに唇にも口づけてきたシロに一ノ宮の睫毛はぴくぴく震えた。 悪夢の十分間に一度も覚えなかった、甘い甘い陶酔感。 確実に下肢に溜まりゆく熱。 火照った肌に纏わりつく制服が鬱陶しい。 「ン……ン……」 尖らされたシロの舌で口内を緩やかにかき回されて一ノ宮はもどかしげに眉根を寄せた。 上級生の扇情的この上ない表情に薄目を開けていたシロは中てられる。 シャツの狭間から侵入させた利き手で平らな胸をなぞり、そっと、乳首に指腹を押し当ててみる。 「んっ!」 「……痛ぇ?」 きゅっと、軽く、つまむ。 あくまでソフトを心がけて、くりくり、指の腹同士で擦る。 「ん~~……っ」 「……は……っセンパイの、硬くなった」 床に跪いて一ノ宮にご奉仕中のクロは上機嫌になり、素直に感じているペニスを中ほどまでぱっくん咥え込んだ。 ぬるい口内に迎え入れて熱心に舐め尽くす。 根元付近をリズミカルにしごきながら性感帯密集地点である先っぽを細やかに啜る。 「ひゃんっ」 一ノ宮のこぼしたあまーい悲鳴にシロクロ双子はごくりと喉を鳴らした。 ただ、今日はとことん甘く、甘く、甘く。 誰よりも一番傷ついた一ノ宮を誰よりも甘やかしてやると、そう決めたから。 「ん……いって、センパイ……? ぜーんぶごくごくしてあげる」 「ゃ、だ……そんな……」 「遠慮すんなって……いけよ、センパイ?」 「んっっ」 シロに絶え間なく口づけられて、乳首を優しく虐げられて。 クロに丹念にしつこく口内愛撫を捧げられて。 「んーーー……!!」 放課後の教室で図書館ぶりに学校でまた絶頂させられてしまう一ノ宮なのだった。 それはそれは、何度も何度も。 「んん……っ、もぉ、真っ暗なのに……っ見回り来ちゃ……っ」 「だいじょーぶだいじょーぶ、緊急会議でそんな暇ないって」 「なんならこのまま学校に泊まっか、なぁ、センパイ?」 「や……っ!おうち帰る……!」
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