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パラレル番外編-美人准教授分裂
私大文学部で教鞭をとる、三十七歳にして銀縁眼鏡の似合う美人准教授、一ノ宮が分裂してしまった。
当然、シロクロ双子が放っておくわけがなく。
「シロく……っ、待っ……!!」
ラブホの特大ベッドの上で素っ裸の一ノ宮を組み敷いた、同じく素っ裸の、双子弟のシロ。
初っ端からガチ突き目当てで屈曲位。
スレンダーな両足を肩に担ぎ、小刻みにリズミカルに白肌を打ち鳴らす。
絶妙な締め心地を誇る肉孔に怒張ペニスを振り下ろした。
「あん…………っっ!!」
あっという間に汗をかいたシロは一ノ宮をずっと凝視していた。
整った鼻梁にずれ落ちた眼鏡、うっすら開かれた唇、火照った口内に覗く舌先。
満遍なく濡れた涼しげな双眸もシロのことを見つめていた。
「シロ君ので……私の、だらしない、淫乱なココ……壊れちゃぅ……」
ふやけた唇があんまりにも美味しそうで。
欲望のままに味見する。
歯列も、その裏も、粘膜をなぞって、唾液に濡れそぼった舌先も。
熱く蠢く尻膣奥でペニスをしごかせながらシロは一ノ宮を好きなだけ味わった。
「は……ッ……センセェ、淫乱な味がする」
「は、ぁ……っっ……そんな……奥ばっかり……ッ」
「は……? 奥、イイんだろ……? 奥ばっか突かれてグチャグチャにされんの、淫乱センセェ、好きだろぉが」
「んンぅ……っ好き……奥、グチャグチャにされるの……好きぃ……」
唇の狭間で滴る唾液もそのままに舌先を絡ませ合いながら言葉を交わす。
「シロ君の、硬い、熱い……はち切れそうなペニス、好き……」
「好き? コレ? コレでこーいう風に突かれんの、好き?」
「あ、あ、あ、好き、ぃ、コレっ、好き……ッ」
「……好き? 俺のこと好き?」
「あーーーッ……好きッ……シロ君、好き……もっと……ッ」
「ッ……俺も……一ノ宮センセェ、好き……ッ」
下顎を唾液でびしょびしょにしてキスに耽り合い、濃密な交歓に溺れるシロと一ノ宮。
さて、一方では。
「一ノ宮センセ……こーーんな濡れちゃって……やっぱ分裂しても、クリペニス、どえろいまんまでちゅね……?」
やはり素っ裸な一ノ宮´の背中にのしかかった、素っ裸の双子兄クロ。
寝バックで励んだ後、シーツと体の狭間にもぞりと片手を押し込んでみれば、しとどに濡れ渡る感触にニンマリした。
「あははぁ……おもらし、したみたい」
「違ぁ……おもらし、じゃ、なぃぃ……っ」
「おもらし、しても、いーでちゅよ? おしっこびゅーびゅー、しちゃっていーでちゅよ?」
先走りが溢れてぬるぬるになった亀頭を揉みしだいてやりながら、クロは、笑顔が止まらない。
「クリペニス、シーツに擦りつけて、きもちよかった?」
一段とぬるぬるな鈴口を親指で割るように刺激した。
「はあああああ……ッッ」
「俺に突かれながら、うつぶせオナニー、しちゃった? もー、センセェってば、く・そ・い・ん・ら・ん♪」
「あ、ぅ、ン……っ奥ぅ……きもち、ぃぃ……っ」
「はーーーー……しあわせ……天国みたーい……」
「クロ、くん……っっ」
「うん。いっしょに仲よくいこ、センセ……?」
ちなみにだが。
双子は同じベッドで並んで致していた。
「はぁはぁ……ン……はぁ……」
「はぁ……ッはぁ……ッはぁ……ッ」
シロとクロに新鮮スペルマをそれぞれたっぷり注ぎ込まれ、特大ベッドに並んで脱力している一ノ宮二人。
大学では鉄壁のクールビューティーぶりで女子大生に大気がある准教授。
今は心身ともに快楽陥落し、全身しっとり汗で濡らして、一向に呼吸が落ち着かない。
セックスの余韻を引き摺って気だるげな色気をムンムン放っていた。
「……やっべぇな、クロ」
「……んー、そだね、シロ、これ、やっばいね」
シロクロ双子の不穏な会話にビクリと震える一ノ宮s。
「つーか、さ。正にこれぞ理想じゃ? 双子カップル誕生じゃ?」
「わ、私は双子じゃない……ッ」
「ぶ、分裂しただけだ……ッ」
クロの言葉に、疲れ果てていながらもムキになって言い返したダブル一ノ宮。
「同じよーなモンだろ」
「そーそー。深く考えない♪」
分裂して、ぱにくって、つい双子の元を訪れてしまった一ノ宮。
もしかすると一番分裂したことを知らせてはいけない相手だったのでは、そう後悔し始めていたが、もはや後の祭りというやつで……。
「あ、あ、あ~~……ッ深ぃッ……これ深ぃ……!」
「ひっ、ぃン……ッお腹ぁ……ッ抉られちゃ……!」
特大ベッド上で向かい合って座った双子、そのお膝にそれぞれ座らされた一ノ宮。
「ほらほら、見てみなよ、センセェ?」
「もう一人の自分、おら、あんな咥え込んでんぞ?」
背面座位だった。
自分の目の前では自分がペニスに深々と貫かれている。
スケベ双子は一ノ宮を後ろから抱っこし、互いに結合部を見せつけ合う。
片割れが尻奥に注ぎ込んだ精液を発情ペニスで掻き混ぜ、泡立て、肉と肉の繋ぎ目からブクブクと滴らせていた。
「うわぁ、俺、あんな射精したんだぁ」
シロに抱っこされている一ノ宮´のとろとろな結合部を見、クロは、現在抱っこしている一ノ宮にペニスを突き入れながら囁きかけた。
「一ノ宮センセェ、どんな気分なの? 自分がセックスしてるの、セックスしながら見るって、どんな感じ……?」
体中上気させた一ノ宮は、シロに突かれて乱れ喘ぐ一ノ宮´の姿に、ゴクリと喉を鳴らした。
逞しく膨張しきった肉棒に抉じ開けられた尻孔。
ものものしげに抽挿されて、肉と肉の繋ぎ目から白濁泡を散らし、突き上げられる度に卑猥に打ち震える薔薇色のペニス。
「もっともっと淫乱になっちゃう気分……?」
「ッ……あぅぅ……クロ、くん……っ」
「あんっ、もれちゃぅ……ッ、クロ君の精子……ッ、シロ君のペニスに掻き出されちゃぅ……ッ」
「は……ッ、代わりに俺の精子、嫌っていうくらい追加してやるよ、センセェ……ッ」
「あっあっ……シロくぅん……追加して……? 私の、この、みっともない淫乱な穴……もっともっと熱々のとろとろに……して……?」
「ッ……センセェ、淫乱過ぎじゃね……ッ」
高まり合うシロと一ノ宮´の元へ。
にじりにじり、ただでさえ短い距離をさらに縮めてきた、一ノ宮を抱っこしたクロ。
「ほら、センセェ、分身とも仲よくしなくちゃね♪」
いきなり背面座位からバックに移行されて、バランスをとるため、一ノ宮は慌てて一ノ宮´にしがみついた。
美人准教授同士が絡まり合う姿に俄然として滾ったシロクロ双子。
クロに後ろから高速ピストンされて一ノ宮´により抱きつく一ノ宮。
シロに深々と突き上げられて一ノ宮に縋りつく一ノ宮´。
「熱ぃ……ッお尻熱いの……ッ」
「火傷しちゃぅ……ッお尻ぃ……溶けちゃぅ……ッ」
恋人同士みたいに抱き合う一ノ宮s。
半端ない倒錯的色気にシロクロ双子はたちまちメロメロになった。
「なぁ、センセェッ……ちょっとキスしてみろよ」
「ね、センセ……自分と百合プレイするのって、どんな感じぃ……?」
絶対やれやれムードに押されて。
二人の一ノ宮は止む無くキスを。
「「ン……ン……ン……」」
美人准教授同士がたどたどしくもディープキスに至る様にシロもクロも釘付け・骨抜きになった。
「やっばぁ……鼻血でそ……ッいきそ……!」
「俺もッ……たまんねぇ……射精 る……!」
驚異のシンクロ率で一気に上り詰めた双子はそれぞれの一ノ宮に興奮種付け、した。
「「ンンン…………ッッ!!」」
荒ぶるペニスに猛連打されて満遍なく敏感化していた尻膣に双子スペルマがどくどく満ちていく。
股間に伸びてきたシロクロの利き手でペニスを握りしめられて。
止め処ない雫を絡ませて上下に激しく愛撫されて。
長々と射精されながら淫茎を目一杯しごかれてダブル一ノ宮は同時に仰け反った。
「「だめ……ッッいく……ッッ!!!!」」
双子よりも驚異のシンクロ率、あからさまに充血したペニスから白濁飛沫を揃って淫らに解き放った……。
特大ベッドでまだまだ遊び足りない双子。
「も、ぉ……ッむり、しんじゃぅ……ッ」
「あン……ッとろとろになっちゃぅ……ッお尻、ばかになりゅ……ッもぉらめらってばぁ……ッ」
ぴったり並んで寝かせた一ノ宮に向けて正常位で腰を突き揺らすスケベ双子。
美人准教授の蒸れた尻孔に同じ速度で突き挿さる双子ペニス。
内壁を割り、肉圧を貪って、過激律動を繰り返す。
「これならさー……ダブルウエディングもいけちゃうよねー……」
「ダブル新婚旅行も可……ッ」
「ダブル初夜……(?)」
「ダブル孕ませ……(?)」
好き勝手し放題、言いたい放題の妄想がちなシロクロに一ノ宮は……結局、折れる。
「ッ……ハネムーンの行先は……私と相談してから決めて……ッ?」
「いつだって、私の気持ちは……初夜と変わらない……から」
美人准教授の言葉に見事に蕩けた双子。
目の前で切なげに喘ぐ彼の唇に、想いの丈を、無心になって注ぎ込んだ。
「ん、ぷ……っぅ……ン、ン……っシロく……ッ」
普段は荒い言葉遣いを吐き出す唇に甘えられて一ノ宮はシロを抱きしめる。
「ふ……っぁ……んぷ……っクロ……くん……っ」
普段は軽薄で締まりのない唇に真摯に愛を綴られて一ノ宮´はクロを抱きしめた。
究極の理想である甘い甘い夢は。
一夜にして、気が付けば、跡形もなく溶けて消えて。
「あれ、一ノ宮センセェ、戻っちゃったの?」
「一日限定かよ」
分裂から元に戻った一ノ宮を前にして明らかにテンションが落ちた双子。
あんまりにも、あんまりで、一ノ宮は……不貞腐れた。
「どうせ私は君達のように双子じゃない……双子じゃなくて悪かったな……ぐすん」
その場から去ろうとした准教授を慌てて引き留めたシロクロ。
背中から、正面から、ぎゅっと抱きしめて謝った。
「「ごめんなさい」」
「……フン」
「どうしたら許してくれる?」
「いっぱいセックスしちゃう?」
「ッ、もういい加減やめてくれ! 腰が馬鹿になる!」
体は一つでも。
君達二人、受け止められる、きっと。
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