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キスされた双子は目を見張らせた。 「センセェ、もっと」 欲望に火が点いたクロは優しい唇に甘えた。 「俺も、センセェ」 我慢できずにフライング気味に片割れの余韻が鮮明に残る唇にシロも縋りついた。 かわるがわる、時に同時に、いつにもまして甘えたな双子と一ノ宮はキスを繰り返した。 「ぅ……っ……っ……ン……」 パジャマの中に潜り込んできた二人の両手。 肌身を撫でられ、弄られ、くすぐったくて気持ちいい感覚に背筋がゾクリと粟立った。 押しつけられる双子の熱源はすでに硬く、相変わらずな感度のよさに参ってしまう。 ぎこちなく手を這わせてみれば恥ずかしげもなく押しつけてきた。 ゆっくりと撫で上げてやれば露骨に早くなった呼吸。 口内を訪れた二人の舌に吐息ごと掻き回されると、息苦しい中に恍惚が芽生えて、一ノ宮の下肢も徐々に反応を示していった。 「センセェ……もっと……もっとちょーだい……」 がっつくクロに下唇を啄まれ、緩々と引っ張られながら、ずれたズボンの上から尻丘目掛けてペニスを擦りつけられた。 「っ……そんな、盛った動物みたいな真似するんじゃない……」 「だって、だって俺、ほんっと怖かった、センセェに何かあったらどーしよーって」 「だから……今、君達の目の前にちゃんといるだろう……?」 「幽霊じゃないよね?」 「……クロ君」 「まさかこれも夢? まだ夢の中とかじゃないよね?」 「ッ……痛い、私の頬を抓ってどうする……」 「怖いよ、怖い怖い、センセェまで消えていなくなったら嫌だ、お母さんやおじいちゃんみたいに、もう置き去りにされたくないーー」 取り乱しかけていたクロは、シロに突き飛ばされ、ベッドから床へ落っこちた。 「シロ君、何てことするんだ」 ぎょっとした一ノ宮は平然としているシロを注意し、床の上で転がって放心しているクロをベッドから見下ろした。 「大丈夫か、クロ君……」 クロは自分を突き飛ばしたシロを咎めるでもなく、後頭部を擦りながら起き上がった。 心配している一ノ宮にあっけらかんと笑いかけ「あー……なんか、今のでちゃんと目が覚めたかも」と言い、ベッドの上へ戻ってきた。 「シロってば容赦ないなー」 「お前が錯乱しかけてるからだ」 独り占めするみたいに一ノ宮を抱いたシロの言葉にクロはただ笑う。 込み上げてくる感情に胸がつかえて、一ノ宮は、何も言えなかった……。

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