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 *  二人で、ベッドの上で向かい合う。ものすごく、どきどきした。彼とこれからセックスするのだと思うと、本当にドキドキした。期待と恐怖が入り交じって、おかしくなりそうだ。  彼のシャツのボタンに触れて、ゆっくり、外していく。  ずっと、人を愛することが怖くて、だから僕から他人に触れることが怖くて――こうして彼の肌を覆う膜を剥いていく行為に、制御できないほどの恐怖がつきまとう。ボタンに触れる指先が震えて、胸がぎゅうっと締め付けられるような息苦しさを覚え、不安でいっぱいになっていく。 「朝霧さん」 「……っ、あ、……暁くん。ごめん、大丈夫だから……」 「ううん、そうじゃなくて……指先じゃなくて、俺の顔見て?」 「え……」  彼の声に誘われるままに顔をあげると、ふ、と唇を奪われた。触れるだけのキスの後、暁くんは微笑む。 「力抜いて。キス、しよう。落ち着いたらそのまま、俺の服脱がせて」  暁くんは僕の瞼と、頬と、鼻先にキスを落とすと、再び僕に口づけてきた。ちろりと舌を挿入されたので、僕もそっとその舌に自分のものを絡める。 「ん……、ん……」  ゆっくりと舌を動かして、とろとろと舌を触れ合わせた。気持ちよくて、勝手に舌が動いてしまう。

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