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第35話

「…………怪異なるモノ――木下日向くん、君はソレに襲われているね?そして、そんな哀れな君を――救おうとしている者達がいる。そこでだ……」 「えっ…………?」 愉快げに微笑み、そして僕の体の自由を奪って満足げに見下ろしてくる照井という怪異なるモノが言っているのは、日和叔父さんやカサネ達の事だろうか――。そうだとすれば、何故――この男が――いや、この【影法師という怪異なるモノ】が日和叔父さん達の存在を知って入るのだろうか――。 「この身も魂さえも、私の物になると君が誓うのなら――彼らに手出しはしないよ。言っている意味が分かるよね?彼らはすぐ身近にいる……少なくとも、二人は――この学校内にいるからね。木之本と名乗る担任の先生、とか……可愛らしい女の子の格好をしている小鈴くん、とかね……」 「ひゃっ……や、止めっ……止めてっ……」 ふいに、氷のように生気を感じられない冷たい手でピトリと僕の半ズボンから伸びる生足に触れてきた照井と名乗る【怪異なるモノ】は――要はカサネやシャオリンに危害を加えられたくなければ言う事を聞け、と僕を脅してくるのだった。 「んっ……あっ……だ、だめっ……」 急に冷たい手で、やわやわと触られて刺激を受けてしまったからか――自分の意思とは関係なく半開きになった口から変な声が出てしまうし、それだけではなく半ズボンから伸びる生足もビクビクと震えてしまう。 「可愛いよ…………その反応。さあ、私の物になる決意は――出来たかな?」 「い、いや……だ――絶対に……オマエの物になんて……ならな……い……あっ……や、やだ……そこはっ……」 ふと、口元を醜く歪めながら不気味に笑いかける【怪異なるモノ】の手が、一度止まると――そのまま僕の半ズボンから伸びている生足から上の方へとゆっくりと移動してきた。そして、乱暴な手つきで上に来ている白いシャツの胸元を掴むと――そのまま勢いよく薄い生地のシャツを破く。そのせいで、床に何個かボタンが弾け飛んだ。 「ニンゲンは――痛みよりも快感に弱いと聞いた。いつまで、その強情な態度が出来るかな――木下日向くん?さあ、次はここだ」 「んあっ……やっ……そこは……しょこは……らめっ……んっ……あんっ……」 そう耳元で囁くと、醜く歪めたその口と巧みな舌技で胸元にあるビンビンに膨らんでしまっている桃色の突起を愛撫してくる【怪異なるモノ】に為す術もない僕は情けない喘ぎ声を出す事しか出来ないのだった。

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