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第46話
「……少しは恐怖がなくなったか――じゃあ、今度は……お前がオレを気持ちよくしてくれ」
「で、でもっ……気持ちよくって……どうやって?」
顔を真っ赤にさせつつ慌てふためきながら問いかける。血の繋がりのある叔父から乳首を弄られ、しかも有ろう事か自分の欲望を吐き出してしまったという事実からくる恥ずかしさに思わず目の前にいる彼とまともに目が合わせられない。
すると、その問いかけに対して、ふっと軽く笑みを浮かべながら日和叔父さんは僕の手を取り、石鹸を握らせると先程のように僕の手も泡まみれにさせてきた。
「お、おじっ……叔父さん……そこは、そこは駄目……だよっ!?」
――ぴとっ
「……何で駄目なんだ?オレを気持ちよくさせて欲しいと言った筈だ……お前はこのまま、何もしなくていい――」
泡まみれになった僕の手の上から日和叔父さんの大きな手が重なる。そして、日和叔父さんの僕とは比べ物にならない程に大きく勃起している下半身のとある部分を共に握ると――そのまま、同じリズムでドクドクと脈打っているそれを擦りあげるのだ。
「はあ……んっ……い……さん……にいさん……あっ……いいっ……あっ……もっと……もっとしてっ……ひ……かげっ……ああっ……!!?」
「……っ…………!?」
―――やっぱり……
―――やっぱり……日和叔父さんは……
ー――僕じゃなくて血の繋がりのある兄の父さんを……
特別な感情込みで愛してるんだ―――。
(じゃあ、僕は叔父さんにとっては父さんの代わり……でしか……な……い……)
ぽろ、ぽろと―――抑えきれずに自然と涙が溢れる。
本当ならば日和叔父さんとのこの異様ともいえる、やり取りが出来た事に対して夢見心地になってもおかしくはないというのに――。
――ドサッ!!
そして、その後――その日和叔父さんとの本当ならば異様ともいえるやり取りは、僕の湯あたりが原因となり倒れてしまった事で終わりを告げてしまうのだった。
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