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第6話

「情けないな……」 「朔?」 秀一がどうかしたのかと聞いてきたから 何も出来ず周りに負担ばかりかけていると言うと秀一は棗はそれが仕事だから割り切っているし秀一も何も苦ではないと言う 「お前が責任を感じる必要はない 朔は朔のままでいい」 「秀………」 朔のままでいい…… その言葉を色々と考えてみた きっと秀一は今のままで大丈夫だと言う意味で言ったのだろうが それではダメだ 何かしなければ それも自分らしく出来ることを そして朔が考えたのは秀一に手料理を振る舞うことだった 「秀はプロの味に慣れてるから僕の作ったのは 口に合わないかもしれないけど これからちゃんと教わろうと思う」 「いや、無理に教わる必要はないよ 俺はこの味がいい 今まで食べたものでお前の料理が一番美味しいから」 「……っ‼」 以外だった ずっと家庭料理なんて彼の口に合わないと思って 作らなかった でも彼は朔の料理が一番美味しいと言ってくれる それがとても嬉しくてそれから体調が悪い時以外は 毎日作っていた これが自分らしいことだと思う

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