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第7話
「おかあさん、おはなさいてるー」
「ほんとだ、綺麗だね」
4歳になった希一と庭に咲いた花を見ていた
産後最悪に良くなかった体調も希一が成長するごとに
少しずつマシになっていった
希一はと言うと元気でとてもいい子に育っていっている
それに最近は特に目元が秀一に似てきた気がして余計に愛しく感じる
だって大好きな人との子なんだって実感できるから
そんな希一を見ていて思う
この子の祖父母、つまり秀一の両親に会わせてみたらどうだろうと
朔に対してはとても厳しかった二人だがこの子ならどうだろうか?
秀一に似てきた希一なら受け入れてもらえるのではないかと
一方秀一、彼はずっと両親から実家に帰らないのかと催促されていた
勿論その都度断っていた
あんな風に朔を否定されて帰れる訳がないと
そんな日曜日のある日、家のインターフォンが鳴り
棗が対応するのだが彼は画面に映し出される姿に少し凍り付いてしまう
「棗?」
朔が不審に思い傍に行くとそこには秀一の母の姿があった
「僕が出るよ
棗は希一見ててくれる?」
「ですが……」
「大丈夫
それにここは秀の妻である僕が出ないと駄目だと思うし」
朔が笑ってそう言うから棗は分かりましたと従うしかなく昼寝をしていた希一が起きてきた為
慌てて駆け寄った
そして朔は急いで玄関へ向かう
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