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第11話

このまま穏やかな日々が続き月日が経った 「ただいま」 「お帰り」 この4月から中学生となった希一が学校から帰ってきて鞄から重要と書かれた学校で担任から渡された封筒を朔に手渡した その封筒を開けて中のプリントを見ると 学校で受けた性別の検査結果が書かれていた 中学生になると学校でα、β、Ωのバース検査を受けることが義務づけられており希一もそれを受けた そして希一は『Ω』であると言う結果が出て 念のため病院でもう一度検査を受けてくださいとのことだった Ωとαならばαの方が数は多い それなのに希一はΩだったと言うことに朔は 自分のΩの遺伝子を恨んだ そして病院で再び検査を受けたが結果は 「貴方はΩですね」 学校での検査と同様、Ωだった 「お前をΩに産んでごめんなさい……」 この事実にただ謝る事しか出来なくてそれが悔しくて仕方無かった 「あまり自分を責めるな お前のせいじゃない」 「でも……」 責任を感じている朔に秀一がそう慰めるが Ωであることがどれだけハンデであるのかを知っているからどうしてもネガティブに考えてしまう 学校には希一がΩであることを伏せて欲しいと頼んだ 希一が平穏に過ごせるようにと……

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