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第13話

結局希一は自室に籠もったままで秀一が仕事から帰って来た 「秀………」 「……朔」 泣いたのか目を真っ赤に腫らし辛そうな表情の朔に流石の秀一も一瞬戸惑った いつもどんな状況でも泣かない朔が泣いていたのだから……… そんな彼を秀一は優しく抱き寄せ頭を撫でた 「僕はどうすれば良かったのかな? Ωであることが僕自信まだ受け入れられて無かったのかもしれない」 「朔………」 「Ωであることがずっと苦しかった 施設にいた頃も皆Ωの僕を腫れ物の様に扱ってて迷惑そうだった だから未だに自分をネガティブにしか捉えられ無いんだと思う でもあの子はそれが嫌だったんだ」 別に朔が間違ってる訳ではない 実際Ωの地位などその程度 彼が酷い扱いを受けて引け目を感じるのも理解出来るしそれに抗いたい希一の気持ちも理解出来る でも 「お前はΩであることを嫌に思って欲しくない それにこんなこと言うのはあれだが 俺がお前と結婚出来て希一を授かったのもお前がΩだからで、これ以上無い宝物だと思ってる だから自分はΩだからと引け目を感じる必要なんてない 俺は朔と出逢えて幸せなのだから」 「秀………」 その言葉に涙を流す朔に秀一はキスをした 「はぁ……んん……っ……」 熱く身体を溶かすようなキスに朔は秀一にしがみつきそれを支えるように秀一は彼を強く抱き締める

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