6 / 9
大人のおもちゃ
「で?レイラは……?」
「え?」
俺はキョトンっとする
「まだレイラの気持ちを聞いてないが」
そう言うと師匠は俺に顔を近付けてくる
俺は恥ずかしくなって目を逸らしてしまった
「俺の気持ち……」
「俺だって言われないと分からないんだが…?」
好き…
その言葉一つ言おうとするだけでこんなにもバクバクと心臓が高鳴る…
俺は恥ずかしさのあまり師匠の胸元に顔を埋めてしまう
「す…好きです……」
恥ずかしくて顔を上げることは出来なかったけど,何となく師匠が満足してるのは分かった
それから師匠は俺にジャージを掛けてくれてハッとする
「あ…の,」
「どうした?」
「や…ぱり,ちゃんとしたいです……」
ギュッと師匠の服の袖を掴むと驚いた顔をされる
「1本でも痛いんだろ…辞めておけ」
「そ,そんな事言ってたらいつまでも出来ないじゃ無いですかッ 俺だって師匠とシたいんです」
俺は必死に師匠の顔を覗き込む
師匠は初めは目を見開いて固まって居たけど,俺の引かない性格を理解しているのか直ぐに「分かった」とだけ言って俺をベッドの上に寝かせた
「何かいいモノはあったかな……」
「いい……モノ??」
師匠はベッドの下に手を突っ込んで何か箱を取り出した
俺はキョトンっしながらその箱を見つめる
それに気付いた師匠がニヤッと口角を上げて俺の目の前にそれを寄越した
「興味あるか?」
箱の蓋を開けるとそこには所謂『大人のおもちゃ』という物が入っていた
カァーッと顔が熱くなる
「何でこんなもの…」
「お前と出会う前は取っかえ引っ変えしてたからな…」
「最低です…」
俺は思わず唇を尖らせてしまう
それを見た師匠はチュッと軽くその唇に口付けをしてきて顔が赤くなる
この人は…ッ!!
俺が唇を抑えてオドオドしていると師匠は何事も無かったかのように箱を漁り出す
恥ずかしいのは俺だけですかぁ…
「丁度いいのがあった…」
そう言って師匠が取り出したのは俺の指くらいの細さのモノだった
他のはその…実物大に等しい大きさだったり丸い玉のようなものだったりするのに之だけは細い…なんなんだろう
そう思ってると師匠は俺の目の前にそれを持ってきた
「本当は子宮口小突く為のバイブ何だけどな…」
「ホンットに最低ですねッ!!」
サラッとこの人はホントに……ッ
「ああ,そうだ。俺は最低野郎だ。
嫌いになったか?」
もう……こういうの本当に狡い……
俺は首を横に振る
それを確認すると師匠は満足そうな顔をしてバイブを俺の口元に持ってきた
「舐めれるか?」
そう言われて俺は渋々口を開ける
それからソレを加えてなるべく全体を舐めるようにする
変な舌触りで正直あまり好きじゃないけど…
「そう,唾液ちゃんと含んでぬらすように」
師匠が俺の口の中で好き勝手に動かしてしまう
飲みきれなくなった唾液が口の端から零れる
これ…何だかすごく恥ずかしい…
俺はキュッと両目を瞑った
ともだちにシェアしよう!