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第231話 ※【R-18】
「された事ないんだな、こういうこと……」
「……ぅ……うぅ?………」
クニクニと外側を指で揉み解しながら、皆には見えないよう背中を向けて吉良さんは哀しそうに顔を歪める。
それを見たら何だかこちらまで胸が苦しくなってしまい、なんと答えていいのか分からなくなった。
そんな戸惑うばかりのボクに彼は苦笑いすると、頭をゆっくりと下げてまだ完全には勃ちきっていないボクの分身を、何の躊躇いもなく口に含んだ。
「あっ!? ダ……ダメッ……吉良さ……そんなっ」
「……いいから……ン………させろ」
吉良さんは1度そこから口を離すとニッコリ笑い、今度は下から掬い上げるように竿を舌で舐め上げる。
その刺激で堪らずイきそうになったボクは、自分の頭の上でダラりとしていた腕を咄嗟に口元へ運び、懸命にそこへ噛みつくことでイクことを耐えた。
労うように吉良さんは太ももの付け根にキスをすると、ヌルヌルの指を1本後ろの窄まりにあてがった。
そしてまたやわやわとマッサージしながらツプリツプリと中へ少しずつ埋め込まれていく。
ローションのお陰か何の抵抗もなく指は根元まで埋まり、中の肉壁の感触を確かめるようにクルリと回した。
「んああぁんっ……あっ……ぁ……っ」
まだキツいそこは吉良さんの細くて長い指を、はしたなくもキュウキュウと締め付ける。
でも不思議と痛みはなかった。まだ1本だからかこんなことは初めてで少し動揺する。
異物が挿入される不快感は消えなかったが、それでも今までに比べたら全然大したことじゃないのは確かだ。
クチュクチュと濡れた音を立てて指を出し入れしながら、吉良さんは丁寧に後孔を解してくれる。
その刺激で完全に勃ち上がり天を向いたボクのものを、彼はまた優しく口内に含んでくれた。
「……あんっ……あ……ンん……あっ」
口を窄めて顔を上下させ、濡れた唇と熱い舌が絡みついて気持ちがいい。後ろと同時にされると我慢が効かなくなる。
イきたくて仕方がなくなり、涙目でボクの下腹部に顔を埋める吉良さんの顔を見下ろした。
するとボクの視線に気がついた彼がボクのを口に含んだままニヤリと口端を上げ、両方の刺激を更に強め激しく動いた。
艶めかしい水音が部屋に響き、恥ずかして堪らないのに身体が歓喜を上げて勝手に跳ねる。
「やぁっ……あっ…あっ…ンんッ………」
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