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第348話

一瞬ボクは解放されるのかと期待してしまった。でも腕は強く掴まれたまま離して貰えないし、別の男の人がボクの身に纏っている衣服を脱がしに掛かる。 何をされるのか分からない恐怖に苛まれ、縋るように男の人たちのお顔を見上げるが彼らはニヤニヤと笑うだけで、何も教えてくれようとはしない。 さっき叔父さんは“教えろ”と言っていたのに……。 ボクの不安が限界にまで達しようとした時、服はおろか下着もすべて剥ぎ取られた状態で固い床に押し倒された。 『冷たぃッ……ね……これから何をする…の……?』 『とっても愉しいことだよ、俺らにとってはね』 意味不明なことを言う黒服の男の人にますますワケが分からなくなったボクは、叔父さんに縋る目を向ける。 絶対に助けて貰えないことは分かりきっていたが、それでも彼に縋らずにはいられなかったのだ。 でも結局ボクは叔父さんから蔑みと嘲りの眼差しを向けられただけに終わる。 その後は想像を絶するような苦痛と混乱に苛まれ、ボクが気を失うまで()()()は続けらたのだった……。 『ねぇ、キミいつまで意識飛んでんの? そろそろ少しは反応返してくんないとコッチも愉しくないんだけど……』 長い長い眠りから覚めたような感覚に、しばらく自分が今どこで何をしているのか分からなかった。 重い瞼を開けて周りを見るとたくさんの男の人がボクを囲んでいて、何故かみんな上半身裸でこちらを熱心に見ている。 なんでだろうとぼんやりする頭でゆっくりと己の今の状況を確認した。キングサイズのベッドの中央に寝かされたボクは、金髪の男の人に両脚を開かされて腰を激しく打ち付けられている。 後ろの蕾には深々と男の人のものが埋め込まれ、それが先程から出たり入ったりを繰り返し粘着質な水音を響かせていた。 ボク何でここにいるんだっけ。 記憶が朧気ではっきりとしない。でも不思議とさっきまで見ていた夢のことはちゃんと覚えている。 ふと横を見るとそこには3人掛けのソファがあり、そのソファには香住センセとボクの『管理者』で父親の弟でもある叔父さんが座っていた。 彼ら2人は仲良さそうに寄り添い合いながら、大勢の男たちに犯されているボクの姿を愉しそうに眺めている。 だけど部屋はお香でも焚いているのか咽せ返るような甘ったるい香りが充満していて、上手く思考が纏まらない。 まるでまだ夢の中にいるようだった。

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