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第4話

 一瞬戸惑った。家のしきたり。いくら偽善行為だからと言って、Ωならば男でも構わないというのか。 「私は、一目会った時から旦那様に心も体も捧げてもいいと思っていました。とても格好良くて、そして宝石みたいに美しい目。私でよければ、ですが」  下を向いて申し訳なさそうに唇を噛んでいた。  吉田家の跡取りである俺の嫁がΩだというのだけでも腹立たしいのに、加えて幼い少年。  屈辱だ。俺がまるで本家に認められていないような、軽く見られたような気さえする。 「……あの、何か言ってほしいです」  今にも泣き崩れそうな少年の肩を掴むと、敷いてあった布団の上へ投げ捨てる。  崩れた着物から白く折れてしまいそうな足が見えた。 「お前は俺の子を産む覚悟があるのか」 「は、い」  こわばる声。震える指で自分の着物の帯をほどいていく。 「可愛がってください」  はらりと落ちた着物。布団の上に流れていく帯。  覆いかぶさって私も着ていた着物を脱ぐと、小さな声で『灯りを消してください』と強請られた。  それすらも躾がなっていない、女みたいな演技に感じた。  灯りは消さず、用意してあった枕もとの通和散を手にとると、ぬめった手で彼の足を開いた。 「旦那様、旦那様」  必死で私にしがみつき、痛みに耐えようと目を閉じている。指を侵入しほぐしていく。 すると、ちゅぷんっと音がして指と共に中からぬめった液体があふれてきた。  私を待つ間、自分で用意しておいたらしい。  なら愛撫はいらないだろう。すぐに注ぐ。自分でも渦巻く感情に冷静になれず、しごきながら固くしていくがなかなか起たない。 「ああっ」  甘い声に下半身がうずき、白い胸を撫でた。すると上擦った声が漏れる。 舌を這わすと、まだ幼い彼の熱棒もゆっくり顔を上げ、先走りと垂らしながら揺れていた。  桃色に染まった乳首にかみつくと、腰をよじらせた。 「い、いったっ」  体がうずく。固くなっていくのが感じる。もっと。もっと。 「やっやぁっ」  じわりと浮かぶ涙に、興奮してようやく固くなった。 押し付けた私の熱棒の大きさに、彼が目を見開くのが分かる。 がくがくと歯が震えていた。

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