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第2話

※※※※※ 明がバイトに行っている間に、朔はパソコンでネットを見ていた。 『毛 食べる 大丈夫』 と気になるキーワードを入れて調べる。 裏付けのあるようなサイトは見つけられなかったが、基本的には少量なら大丈夫と書かれているところが多いようだった。朔は少しだけホッとするものの、ある一定の量を食べてしまうと消化されずに体へ負担となることも書かれていた。 というか、そもそも人間や猫などの動物についてのサイトしか載っていない。 吸血鬼にとってどうなのか。 一番大切なその情報が抜けている。 暫く調べて見るものの、やはり吸血鬼が陰毛を飲み込んでも大丈夫なのかは分からなかった。 こうなったら身近な吸血鬼に聞いた方がいいのかと、近藤を思い出して、スマホのラインを立ち上げた。しかし、トーク画面を出したところで、そういえばこの前も気になることを近藤に聞いたら後々までネタにされて面倒臭いことになったのだと思い出した。 「……」 朔の眉間へ僅かに皺が寄った。 そっとスマホを机の上に置く。 近藤にも聞けない。 ネットにも載っていない。 さて、どうするか。 これはもう、明にフェラをやめてもらうしかないのか。 しかし、なぜか明はよく朔のペニスを口に含みたがっていて、お願いをしても止めてくれそうにない。 「…うーん」 朔が困り果てていると、不意に気になるワードを朔は画面上で見つけた。 『剃毛』 (…?なんて読むんだろう?…剃る、毛?あ、そっか!) ―――剃れば良いのか。 そうすれば、そもそも毛が口の中に入ることはない。 カチッと朔の頭の中で、解決策が見つかる音がした。

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