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太陽なる人

僕の太陽なる人……名前を知った時は名が体を成すとはこう言うのだと、彩斗は純粋に感動したものだ。 「いいよ、半年くらい」 太陽から返ってきたその返事に、知ってる……と、そう心で呟いて、それでもと彩斗は気持ちを新たに切り替える。 彩斗はそう言う返事が返ってくる様に、わざと太陽の"地雷"を踏み抜いたのだ。 自分を忘れていた太陽なる人への少しの仕返しと、くすんでしまった光を取り戻す為に。 もう二度と、誰にも奪われないように……と。 「ありがとうございます、清水さん」 「おー……、よろしくな、弟クン。あと呼び方、苗字じゃなくて太陽でいいから。」 無自覚にも一度、自身を照らしてくれた太陽なる人の心は、自身の姉にかっ攫われて、手放され。 それでも純粋に、無垢に、健気に、未だに……その心は"姉"に向いていて。 ならば……と、心に決めたのは自分自身。 「はい。"(なが)い"期間にも及んで御迷惑をおかけしますが……よろしくお願いします。太陽さん」 「おー。勉強も分からない所はどんどん聞けよ?まぁ、教えるからにはトコトン厳しく教え込むけど。……覚悟しろよ?弟クン?」 「あはは~、怖いなぁ……。鬼教師はモテませんよー?」 「あんだと、がきんちょ。いっちょ前に」 そう言って目が合った刹那、二人で吹き出しあって笑いつつ、彩斗は心の中で目の前の太陽なる人へと忠告した。 そっちこそ、覚悟してくださいね──……と。

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