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買い物と言う名の建前

デートだやったーと浮かれに浮かれてお昼を食べて、買い物の他にも食器や酒コーナーなんかも寄ってはテンションのあがった太陽を横目に幸せを噛み締めていた彩斗は、なんでこうなったと自問自答していた。 「あの、ご用件は?」 「あぁ~?なんだっけか?」 「だから、ツラかせってヤツの用件……痛っ、」 「そうだそう。これが用件だ」 太陽が少し別行動をするといきなり言い出して、渋々別行動をしていた彩斗は女子三人組に道を尋ねられてお茶の誘いを断ったら、ガラの悪い連中に絡まれ殴られ、金を要求されました。 「あのさ。金が欲しいんだったら別にそう言えばいいじゃん?」 ため息交じりにそう溢してゆっくりと立ち上がる。 導火線が短く攻撃的な口調、やること成すこと手も早い……──だから荒事暴力でコトを済まそうとするヤツはこれだから嫌いなのだと心の中で吐き捨てて、彩斗を囲んでいる連中の顔を一瞥した。 「分かればいいんだよ。さっさと出せや。」 「まあ、そう言われて出す人馬鹿もいないと思うけどね?」 「あ"ぁ!?」 わざと挑発をした彩斗に、このグループリーダーらしい男が振りかぶった刹那、そのからっぽらしい頭に何かが飛んできた。 「なに煽ってんだ、彩斗。喧嘩なんて出来ないだろお前」 「……、あはは~?そんな事ないかもしれないかもしれないじゃないですか~?」 「どっちだよ……」 その後しっかりと三十路教師から言葉と物理でお灸を据えられた連中に、彩斗はすっきりとした気分で太陽の小言を聞いていた。

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