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彼方の存在

これが俺が執事になった理由。 そして今に至る。 教室ではプリント配布やら自己紹介を着々としていった。 初日ということもあり今日は2時間授業でLHRで終わりということだ。 LHRが終わり向かう先は保健室。 俺に絡んでくる女どもを適当にあしらって保健室へと向かう。 彼方という男はホントに良く分からない。 俺の営業スマイルなんて誰も気付いたこと無かったのにあいつには気付かれた。 でも、俺は母親が出ていってから笑わなくなったから無意識に営業スマイルになっているのかもしれない… 自分が潔癖症だという事にも罪悪感を感じているらしいし…ホントに何を考えているのか分からない。

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