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嫌いなもの

こんな汚い僕の過去なんて歩叶君に話したら幻滅されてもう、関わってくれなくなる。 「どうした?そんな不安そうな顔して…」 「ううん…何でも無い…さて夕食でも食べようか!」 「だな…」 …………… 「なんだこれは!」 大きなテーブルの上には、僕の嫌いな食材を使った料理が半分以上並べられていた。 「なんだとは?」 歩叶君はまるで自分は何も知らないかのように聞いてくる 「春咲が彼方様は嫌いな物を克服したいからと…」 近くにいたシェフが身を縮めて答える 「歩叶君…どういうこと?」 すかさず歩叶君を睨みつけるが涼しい表情をしている。 「はぁ…ほんとに…」 「まさかこちらのお料理は嫌いなものばかりだから食べたくないと?」 「別にそういうわけじゃ…」 なんだか過去のことを話してくれてから急にS感が出てきた。 まぁ、このほうが近くなれた気がして嬉しいのだけれども… その後、なんだかんだ食べ終え明日の準備をしてから眠りに着いた

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