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汚くて気持ち悪い

「彼方君の可愛い声も聞きたいな」 そう言って僕のガムテープを一気に剥がした。口の周りがヒリヒリして痛い。 「やめてやめてやめて…歩叶君…」 口が動くようになった途端に自然と歩叶君の名前が出てきた。 「歩叶?あいつは絶対に来ないよ!そうだこの格好を写真で取って、広夢君と理人君と朔也先生と美晴先生と……歩叶に送っちゃおうか!アハハハ!」 「や、めて…んああぁぁぁっ!」 一気にソコを吸い上げられ抑えていた声が一気に出る。それと共に僕の中の欲も全て吐き出される。 男は近くにあった僕の携帯を取りにいく。さっきの余韻にひったて体が疼く自分が馬鹿みたいだ。 「あったあった!」 スマホに僕の指を無理やり押し付けロックを解除する。 「にしても櫻井さん、死ななくて良かったね!でも、僕は殺していいよって、命令したのにな?」 「う、そ…だ…」 信じたくない。僕のせいだ…僕に関わったからだ…やっぱり…

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