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失格(Side歩叶)
見つからない…手がかりがない…救えない…
こんな時に彼方を救えない自分が憎い。
彼方がいなくなってから約3時間が経った。有益な手がかりが無かった。防犯カメラを見ても男は黒ずくめで人質にされていた女子たちは震えていて何も答えてくれない。
「ピリリリッピリリリッ」
「彼方?!」
メールが来て送り主は彼方だった。文章は何も書いてなくただファイルだけが貼り付けられていた。唾を飲み込みそのファイルをクリックする。
「か、なた…?」
正直見られたものでは無かった。服ははぎ取られ髪が乱れ目から涙、鼻から鼻水、口から涎。胸には火傷と切れた跡があり血が流れている。彼方のソコは完全に勃ちあがり先からは蜜がたくさん垂れている。腹には白いカピカピしたものが張り付いていて後孔からも白い液体が垂れている。
心の奥で言葉にできない感情が現れる。こんな状態にさせた相手への怒り。それから何もできない俺自身の怒り。
周りでは何も口にできずに頭を抑える広夢さん、理人さん、金崎、朔也先生。それから櫻井さん。
広夢さんにこの事を話したら櫻井さんを呼んでくれた。話によると櫻井さんの元の仕事は探偵でとても優秀な方らしく広夢さんの元で働いていたらしい。さらに広夢さんの力で警視庁を動かし場所が見つかり次第、その場にいた全員を確保するとのこと…
「ありました!手がかり!」
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