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僕に触れないで

「うぇっ!ゲホッゲホッ!」 男が達したと共に僕が今日食べた朝と昼のご飯が一気に吐き出される。口の中から白い白濁と胃液やらなんやらが吐出され、嘔吐後独特の気持ち悪さが残り続けてまた吐く。 「吐いちゃった!僕の精液をしっかり呑み込めない悪い子にはもっとお仕置きが必要かな?」 「嫌だ嫌だ嫌だ…ごめ、んなさい…」 男を睨みつけながら言う。こんな男に謝るなんて自分で許せないけどこれ以上何かをされるのと比べればこんなの耐えられる。 「謝るなんて少し良い子になったんじゃないの?」 「オッ…ウェッ!」 吐き気が止まらない。僕の下は僕の吐かれたものと白濁が入り混じっていてそれを見るだけでも、また吐き気が襲ってくる。 「ガチャッ!」 「誰だ!」 え…?嘘、でしょ…だって…こんな姿見られたら…もう、嫌われて離れていく。 「あ、ゆと…君…」 母さん、弟、櫻井…次は歩叶君?また、離れていくの?また、僕のせいで誰かが傷つくの?だったら…もう僕に近づかないでほしい。もう僕に『触れないでほしい』。涙が溢れて視界が歪む。 扉の向こうには数時間前に好きだと気付いた相手がいた。

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