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歓喜

え?今、なんて…彼方の口から出たずっと待ち望んでいた言葉。俺は行為をストップし、彼方に聞き出す。 「今…なんて…言ったんだ?」 「あ、歩叶君が…好きだよ…とっても」 「なんで…だって俺の事嫌いって…これだけやったら俺から離れていくんじゃないのか…」 「嫌いな人とここまでやるほど僕の性格は歪んでないと思うけどな…ハハッ…」 涙を流しながらクシャッと笑うその顔はほんの数カ月見てなかっただけなのに、俺の心を震わせ、愛おしいという感情が溢れてくる。 「俺も彼方と一緒…好きだよ…」 「嘘っ!いつから…」 「多分彼方のファーストキスを奪ったあたりから…」 あの時の自分が少し恥ずかしくなる。 「ごめん…ぼ、く無神経に…何も気付かなくって…」 ほんとだ…俺は惚れてんのに一緒に寝てくれたらとかそういうことを無自覚に平気で言うから困ったもんだった。 「んぁ!…っ…」 俺が彼方を抱き締めた瞬間に彼方の口から淫らな声が再びでる。俺の中を一気に締め付けてさっきの感覚が蘇る。そして気付いた。俺達は…行為中でずっと入れたままだったということに… 「うごっ…かないで…」 彼方の先からは蜜が溢れてきてまた理性が切れそうになる。 「……あと、一回だけ…」 俺のその言葉を合図に彼方の中はキュッと締り声もどんどん増していく。腰を思いっきり動かして彼方の髪を撫でながらキスをする。 歯列をなぞるように…彼方の唇の感触を自分に覚えさせるように。 「おっ…く!突…か、ないでんぁっ!ああっ!」 激しく奥に突き俺のはその先を求めようとしている。 「やらぁ…んぁぁぁ!し、んじゃう…」 「っ…!」 俺と彼方は同時に達し、彼方は疲れ果てて眠ってしまった。余韻に浸りながら体をビクビクさせ後孔からは今さっき俺が放った白濁が垂れていて、自分のがまた反応しかけているのを必死で抑える。俺がさっき来たときに眠っていた姿とは全く違って穏やかな顔をしていた。

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