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ドS君

「ご、ごめんなさい!もう関わんねーから、許して!」 一瞬にして周りの音が消える。みんながまるで佐々木君が初めて謝ったみたいな顔をしている。でもこの恨みは足りない。ここで自分の中の何かのスイッチが入った。 「僕より目線が高いのは許せないな…ひざまずいて」 佐々木君は顔を歪めながら膝を地面につける。 「歩叶君に向かってこう言って、"歩叶様を傷つけてしまい申し訳ございませんでした、もう関わらないのでどうか僕を許してください"って」 「ぁゅ…」 「声がちっちゃいんだけど?そんなに潰されたい?」 「歩叶…様を…傷つけてしまい申し訳ございませんでしたっ…もう関わらないのでどうか僕を許してください…」 「彼方…お前怖すぎ…てか、性格変わりすぎ…」 「歩叶君を傷つけた人は絶対に許さないよ!さて手当しに行こ!」 僕は歩叶君の手を握って保健室まで走っていった。 一方その頃、クラスの女子たちは… 「私、今何か神様でも見てた?何あれ…イケメンだし、御曹司様だし、足早いし、ドSって…」 「うちドストライク…」 みんなは彼方をどうやって自分の彼氏にするかただひたすら悩み、中には鼻血を出しているものもいました。

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